(2010年12月9日放送)
先日、番組をいつも楽しくかつ真剣に見ている両親から、「普通では絶対行けないようなところにたくさん入れてもらっているけれども、そのことの意味をどれくらいわかっているのか」と諭されました、久保田です。本当に、そうなんですよねぇ。イタリア大使館も、ガマ池も、タモリさんと一緒でなかったら、見ることが叶わなかった場所です。
第一シリーズの放送の後、昔あの近くに住んでいて、ガマ池で遊んだことがあるという方から、「懐かしくて涙が出た」という感想をいただきました。今は住んでいる方しか見ることはできませんが、お部屋を見せて下さったアメリカ人のご家族は、この景観を本当に大切にしていらっしゃいました。いつかまた、ガマ池の周りで子どもたちが自由に遊ぶ日が来たら、とてもすてきなことだなぁと思います。
それから、対照的な場所で出会った2匹の犬。大使館のリリーちゃんは、芝生を颯爽と走るダルメシアン。商店街でお散歩していたのは、飼い主の方いわく“タヌキカット”の愛くるしいわんちゃん。どちらの犬もそれぞれ幸せそうで、それはきっと、大名屋敷と町人の町に分かれていた江戸時代から、どちらの生活がいいとは一概に言えないことなのだろうな、と思いました。商店街にも開発の話があるということですが、それぞれのお宅の鉢植えが美しいあの光景を、ずっと覚えていたいです。
来週は、「ディレクターズカット完全版・本郷台地」をお送りします。どの回もそれぞれ思い出深いですが、「本郷台地」もまた、格別でした。自分ではあまり行ったことがない場所だった分、こんなに楽しく歩けるんだ!というギャップが大きくて、特に印象に残っています。古地図を片手に高低差を楽しむ、「ブラタモリ」の王道を行く「ブラタモリ」。2010年、最後の放送です。どうぞご覧ください。