円高:一時80円台に突入…15年半ぶり、ロンドン市場

2010年10月14日 18時22分 更新:10月15日 0時5分

1ドルが80円台になったことを示す電光掲示板=東京都中央区で2010年10月14日午後6時38分、武市公孝撮影
1ドルが80円台になったことを示す電光掲示板=東京都中央区で2010年10月14日午後6時38分、武市公孝撮影

 14日の外国為替市場の円相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加金融緩和に踏み切るとの見方が強まったことなどを背景に、ロンドン市場で一時、1ドル=80円88銭まで急伸し、95年4月下旬以来、15年半ぶりに1ドル=80円台に突入した。円やユーロなど主要通貨に対してドルだけが売られるドル独歩安の展開が続いており、円相場は、95年4月19日につけた戦後最高値の1ドル=79円75銭に迫っている。

 14日の東京市場は、シンガポール通貨庁がシンガポール・ドルの変動幅拡大を発表したことをきっかけに、「シンガポールによる事実上の通貨切り上げ」と受け止めた市場参加者が、米ドルを売ってシンガポール・ドルを買う動きを強めた。これにつられる形で円高が進み、その後のロンドン市場で1ドル=80円台に突入した。

 FRBが11月2、3日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加の金融緩和に踏み切るとの観測が市場で強まっていることもあり、ドルは主要通貨に対して軒並み売られた。スイス・フランは対ドルで史上最高値を更新し、豪ドルも82年以来、約28年ぶりの高値を記録した。

 急速な円高を受け、菅直人首相は14日夜、記者団に「必要な時は断固たる措置をとる」とけん制。同日のニューヨーク市場では午前9時半現在、1ドル=81円48~58銭と一時1ドル=81円台半ばまで戻したが、円高圧力自体はなくなっていない。

 一方、14日の東京株式市場は、米追加緩和観測などを好感して前日の欧米株価が上昇した流れを引き継ぎ、大幅続伸。日経平均株価は、前日比180円00銭高の9583円51銭で取引を終えた。【大久保渉】

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