指定暴力団山口組宅見組が「ヒットマン」に報酬を提供したとされる事件で、大阪府警捜査4課は13日、報酬を受け取りながら府警に虚偽の説明をしたとして、ヒットマンの内縁の妻、林幸枝容疑者(58)=同府交野市私部4=を、犯人隠避の疑いで逮捕した。また、新たに暴力団組員の重里建一(36)と内妻の徳田律子(39)の両容疑者を暴力団対策法(称揚等の禁止命令)違反容疑で逮捕した。
林容疑者の逮捕容疑は、対立組織の幹部を射殺した罪で服役した夫への報酬を、宅見組組長の入江禎(ただし)容疑者(66)=同法違反容疑で逮捕=らから受け取りながら、府警の任意聴取で「貸した金の返済だ」などと説明、入江容疑者らの摘発を妨げた、としている。「入江さんらに迷惑がかかると思った」と認めているという。
林容疑者ら3人は府警に指名手配されていたが、この日、府警本部に出頭した。
毎日新聞 2010年12月13日 19時04分