ことし7月、東京・池袋の東武百貨店の壁に穴が開けられ、時計売り場から腕時計およそ70点、1600万円余りが盗まれた事件で、中国人の50代の男3人が盗みの疑いで逮捕されました。警視庁は、香港などを拠点にする窃盗グループ「爆窃団」のメンバーとみて調べています。
逮捕されたのは、中国人で貿易業を名乗る曾何泳容疑者(53)ら、いずれも香港在住の中国人の50代の男3人です。この事件は、ことし7月、東京・池袋の東武百貨店の6階の壁に穴が開けられ、時計売り場のショーケースから腕時計およそ70点、1600万円余りが盗まれたものです。売り場に近い壁に外側から60センチ四方ほどの穴が開けられ、油圧ジャッキやのこぎりが残されていた手口から、警視庁は香港などを拠点とする窃盗グループ「爆窃団」による犯行とみて捜査してきました。その結果、店内や非常口の防犯カメラに写っていた3人組の男が曾容疑者らだった疑いが強まったということで、警視庁は成田空港から出国しようとしていた曾容疑者と、日本に再入国しようとした仲間2人を盗みなどの疑いで逮捕しました。調べに対し曾容疑者ら2人は容疑を否認し、ほかの1人は一部認めているということです。警視庁は、香港の捜査当局の情報などから3人は爆窃団のメンバーとみて調べています。