2010年 12月 13日
イノシシ出没で通学路の警戒
12日、岡山市で男性2人がイノシシに襲われてケガをしたのを受け、近くの小学校では教員や地域住民が警戒にあたる中、児童が登校しました。イノシシが現れたのは岡山市南区迫川の路上で、12日朝、男性2人が襲われ軽いケガをしました。これを受け、現場近くにある灘崎小学校迫川分校では全児童21人が地域住民でつくる防犯パトロール隊と一緒に登校しました。また、イノシシが生息する山の近くに住む児童は防犯パトロール隊のメンバーが車で学校まで送りました。学校ではイノシシが出没した時間が登校時間と重なることから今後も防犯パトロール隊の協力のもと通学路の警戒にあたることにしています。

ダム計画の検討委が初会合
香川県内で計画されているダムの必要性について考える検討委員会の初会合が13日、高松市で開かれました。検討委員会は今年9月ダムの必要性を検証する国の評価基準がまとまったことを受けて設置されたもので、有識者など18人が集まりました。香川県では高松市の椛川ダムや東かがわ市の新しい五名ダム、綾川町の綾川ダム群の3つの事業について検討が要請されています。委員たちは計画の概要について説明を受けた後、高松市の椛川ダムの建設現場を視察しました。ダム建設以外に治水・利水策はないか、などを検討します。検討委員会では来年度中に3つのダム事業についてそれぞれ検討結果をまとめ、国に報告する予定です。

大原美術館で名画の大そうじ
名画もすっきり、迎春準備です。倉敷市の大原美術館で年末恒例の大そうじが行われました。大原美術館の本館にはモネの『睡蓮』やエル・グレコの『受胎告知』など世界的な名画や彫刻113点が展示されています。大そうじは55人の職員総出で行われ、額縁のほこりをはけで払ったり、絵を保護するアクリルの表面を柔らかい専用の布で拭いたりと今年一年の汚れを落としていました。大原美術館は年内は今月26日まで、新年は倉敷を訪れる観光客や初詣客のために元日に本館が特別公開されます。

児童扶養手当詐欺の夫婦初公判
香川県宇多津町で動物の保護施設を運営していた夫婦が高松市から児童扶養手当をだまし取ったとされる事件の初公判が13日、高松地方裁判所で開かれ夫婦は起訴内容を認めました。詐欺の罪に問われているのは高松市の無職・藤原高弘被告(50)と妻の眞弓被告(58)です。起訴状によりますと2人は去年1月、高弘被告が釣り中にボートから転落して行方不明になったと偽り、母子家庭などに支給される児童扶養手当約25万円をだまし取ったとされています。高松地裁で開かれた初公判で2人は「間違いありません」と起訴内容を認めました。検察側は冒頭陳述で「動物保護施設の運営費や建設会社の事業の失敗で数千万円の借金があり、生命保険金をだまし取る計画を立てた。保険金が出るまでの間の生活費に充てるために今回の犯行に及んだ」と指摘しました。弁護側は既に被害弁償していることなどから情状酌量を求めていく方針です。

業務上横領の罪の岡山市職員 初公判
集めた税金約100万円を着服したとして業務上横領の罪に問われている岡山市の課長代理の男の初公判が13日、岡山地裁で開かれ課長代理は起訴内容を認めました。業務上横領の罪に問われているのは岡山市総務企画課課長代理の坪井創被告です。起訴状によりますと坪井被告はおととし6月から12月までの間3回に渡って、市内の会社から集めた市県民税など合わせて97万円余りを着服したとされています。岡山地裁で開かれた初公判で坪井被告は「すべて私がしました。事実です」と起訴内容を認めました。冒頭陳述で検察側は「横領した金は交際していた女性の口座に振り込んでいた」と金の使い道を指摘し、今後、余罪についても起訴する方針を明らかにしました。

ウラン残土れんが製造が終了
岡山と鳥取の県境にある工場で行われていたウラン残土をレンガに加工する作業が終わり、工場は運転を終了しました。これは日本原子力研究開発機構が鳥取県内で長年放置されていたウラン残土を処理するため岡山との県境にある鳥取県三朝町に工場をつくり、おととし4月からレンガを製造していたものです。原子力機構はレンガの安全性に問題はないとしてこれまでに約145万個を製造。13日の作業でウラン残土の処理はすべて終わりました。加工されたレンガの使用を巡っては原子力機構の施設がある岡山県鏡野町が町の施設に利用する計画でしたが、岡山県が県内への持ち込みを拒否していることから計画は進んでいません。原子力機構によりますとレンガはこれまでに関連施設で使われた他企業や個人が購入していますが、27万個が残っており、来年6月までにはすべて搬出することにしています。