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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(クルーグマン教授、中国をならず者経済大国と批判)

発行日:10/20


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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010)10月20日(水曜日)貳
      通巻3106号  <臨時増刊号>
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「中国―――このならず者経済大国と世界はいかにつきあうか」
  ポール・クルーグマン(ノーベル経済学者)、日本のレアアース対応で論文
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 ポール・クルーグマン(ノーベル経済学者)が中国の対日レアアース禁輸措置に関してヘラルドトリビューン(10月19日付け)に寄稿し、これはWTO違反であり、世界が合意したルールを守らず人民元を不正にやすく操作する中国は「ならず者経済大国」だときめつけた。

 「背広を着たゴロツキ」と西部邁氏は小沢一郎を批判した。
 米国のノーベル経済学者は、臆することなく経済巨人チャイナを「ならず者」(原文はROGUE)と比喩した。
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その「ならず者経済大国」が米国で大々的に産業スパイ
 ダウ・ケミカル、モトローラに中国系米国人が就職し、大量の機密を盗み出す
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 日本にはスパイ防止法がない。
 政治軍事情報ばかりか、経済情報とりわけハイテクの技術情報は「合法的に」、中国へ運ばれ、特許情報は公開されているので中国に筒抜け、くわえてノウハウの属する分野は、大量にリタイアした日本人エンジニアを中国にまねいて生産現場で協力をさせている。

 北朝鮮の核施設は、北京に「うまい話がある」と誘い出された日本人技術者が平壌に連れて行かれ、ハニー・トラップにひっかかって建設に協力させられたという噂はかなり前から拡がっている。

 日中経済協力はインフラ整備の段階で、空港建設、駅舎、鉄道、高速道路、橋梁、公共施設の建設に多大な貢献をしたが、たとえば北京空港は「これは日本の協力で完成した」という感謝の石碑がなかった。
日本側がそれとなく抗議すると誰も通らない奥の通路脇にしつらえた。それはそうだろう。中国が日本に感謝する気持ちはこれっぽっちもありませんから。


 ▲アメリカにうようよいる中国系科学者、代理人、スパイ

 さて。
 冷戦がおわって米国内の反共、国家安全保障の意識は弛緩し、軍事機密に神経を集中させてはいたが、民間企業のハイテク技術が不法な手段で海外に流失しても、厳罰に処する法律がなかった。
トレードシークレット法しかなかった。

ロスアラモス研究所から核技術を盗み出した中国系アメリカ人科学者が逮捕起訴されたことはあったが、民間企業の産業スパイを国家安全保障で裁くというケースは米国ですら稀だった。

 1996年、米国議会は新しい法律を制定した。要するに、民間企業とはいえ、軍事技術に直結するハイテク技術を夥しく抱え、その多くが米国特許法により非公開条項で保護されているとはいえ、盗もうとおもえば簡単であるから、これを防ごうという趣旨。
 さらに重要な対策はコンピュータのソフトウエア盗難防止策だ。

 中国から米国へやってきた優秀な物理学者らは留学のあと全米各地に残留し、アメリカ市民権を取得する。
となると米国の大企業に就職できる。外国人に就労ヴィザがあれば問題はないが、機密に属する部門への就労は市民権が必要である。
 アメリカ人としてハイテク企業にはいり、機密技術に近づき、情報を盗み出すか、暗記するか、ノウハウを覚え込むかは別にして、それらを北京は流すのである。
 デュポン、GM、フォードなどでも同様の被害が報告されている(NYタイムズ、10月20日付け)。

 ファン・ケシュー(音訳不明)はダウ・ケミカルから企業機密を盗み、中国の国家研究機関に売り渡した容疑で「経済犯罪」が適用され起訴されている。法律制定以来、七人目。
かれはダウ・ケミカルの機密を入手できる立場にあり、爾後、八回、中国を旅行し、中国の財団から入金の記録がある、と捜査にあたったラニー・ブレーアー司法次官が会見した。

 ジン・ハンジュアン(女性、音訳不明)の場合はモトローラからラップトップを盗み出した。また会社の機密をダウンロードしていた。
彼女は裁判でライバル企業に売ろうとしただけであり、国家安全に関わるスパイには、無罪を主張した。
こうしたハイテク捜査で難しいのは外国政府との関連証拠で、中国に限らずイラン、ロシアにも持ち出された可能性があると言う。

 しかし機密が中国に運ばれ民間企業、軍需産業をとわず、中国に高度技術が転用されることは中国政府には最終的な利益を運んでいることに間違いはない。 

 同様に日本にはスパイ防止法がないため、夥しいハイテク技術が盗まれっぱなしである。いや、そればかりか重要なソフトウェアを中国で下請けさせている企業もある。尖閣衝突から反日暴動。そろそろ撤退を視野にいれたら如何でしょう?
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  三島由紀夫研究会「公開講座」のお知らせ
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明後日(22日)の「公開講座」は新保祐司・教授をおむかえします!
 どなたでも、予約なしでご参加いただけます!

とき   10月22日(金曜日) 午後六時半
ところ  アルカディア市ヶ谷 五階「赤城」
     http://www.arcadia-jp.org/access.htm
講師  都留文科大学教授 文藝評論家 新保祐司
演題  「日本の優雅なる衰退、ベネチアと三島由紀夫」(仮題)
会費   おひとり 2000円(三島研究会会員、賛助会員は1000円)
(新保氏は「海ゆかば」(大伴家持)を作曲した信時潔の伝記を書かれ、正論大賞新風賞受賞。気鋭の評論家、産経コラム「正論」でも活躍中です。ベネチアの衰退と日本の現在の衰微は「優雅さ」において近似しているとされる新保氏の熱弁に期待しましょう)
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  @@@@@@@@@@@@@  読者の声  @@@@@@@@@@@@@@
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(読者の声1)19日のテレビ東京、ワールドビジネスサテライトで中国のゴーストタウンの特集をやっていました。
最初は杭州。富裕層の別荘が多いこの街の百貨店は年商500億円以上で全国売上ナンバーワンを6年連続達成。不動産価格は5年前の2倍以上となり、郊外のニュータウンではエッフェル塔を模したタワーの周辺の十万戸もの高級マンション群、不動産屋でも中古物件しかないというのですが、入居率3割という割にはエアコンの室外機もほとんど見られず、中国語で「鬼城」(ゴーストタウン)と呼ばれているのだとか。
続いて内モンゴルのオルドス市、人口150万人、石炭と天然ガスの開発で急成長。
朝6時、スコップ持参の農民工たちが少しでも条件の良い業者を目指して駆け出す。オルドスはとにかく給料がいいという。08年の一人当たりGDPは10万元を超え、6万元超の北京、7万元超の上海を大きく上回り全国トップ。将来の成長を見越し100万都市を目指して造られた、クルマで40分ほどの郊外の新市街、745戸が完売したというマンションもほとんど灯りがついておらず、地元メディアによると空室率はなんと97%におよぶといい
ます。
タイでもバンコク近郊にあるバブル期のニュータウン「ムアントーン・タニー」、空き地が多いので巨大な展示場や競技場を作りイベントでなんとか人集めをしていますが、高層ビル群は今でも空室率99%のゴーストタウンと化しています。
中国全土のニュータウンや高層ビル群も同様の運命を辿るのでしょうかね。
 (PB生)


(宮崎正弘のコメント)小生も中国のあちこちでゴーストタウンを目撃しています。数カ所ではありません。数十ヶ所で、無人の副都心、新都心をみて驚きました。このおおがかりな街づくり、そして誰も入居しない状態を朱容基前首相は各地を視察したおりに「箱物ばかりつくってどうするのか」と不満を地方幹部にぶつけていた。
内蒙古省オルドルの幽霊タウンは、ヘラルドトリビューン(10月20日付け)が一面トップ、カラー写真入りで報じています(次号に詳しく紹介する予定です)。
 なぜ、こんな馬鹿なことをやらかしたか。地方政府、それにカネをかした銀行、デベロッパーは作れば良いだけ。諸侯経済の悪弊でもあります。
この隠れた不良債権の大爆発が近く発生する筈です。それが中国版サブプライム、中国版リーマンショックです。
 欧米系シンクタンクの報告は、ほぼそういう予測をしているのに、日本の銀行証券系エコノミストたちのレポートは、こういう側面をまるっきり無視していますね。もっと詳しくは是非、拙著『上海バブルは崩壊する』(清流出版)をご覧下さい。



  ♪
(読者の声2)貴誌前号の拙投書(通巻3105号の読者の声4)の続きです。中国人民については、わたしが勝手に思っている数値ですが、99.99%、このたびの反日デモのことは知らないでしょう。
 中国国内では一切、報道されていません。
日々、多くの中国人と会いますが、そんな話や尖閣問題でも抗議、いちゃもんはないです。また子どもがいる家族はみな日々めちゃ忙しく、ネットを見るとしても週末です。かつネットで何をするかを尋ねると少年100%近くがゲームです。OLは日劇(日本のドラマ)です。
わたしから尖閣諸島問題、反日デモの話など一切しませんが、先方がもしあれこれ知っていたら、われわれをドタキャンしていたでしょう。
日本のメディアは奇怪な自虐メディアですね。
いずれにしても中国の政治闘争が激化している、1930年代と似ているのかなと考えています。
  (KK子、北京滞在中)


(宮崎正弘のコメント)いやはや、現場の声。想像はしていましたが、やっぱりね。反日デモは『グローバルポスト』(人民日報系『環球時報』の英語版)のみ、配信しています。中国駐在の外国人のためでしょう。
 人民日報英語版『チャイナ・ディリー』は尖閣問題での前原発言に衝撃などと、へんな解説ばかりですし。



  ♪
(読者の声3)黄金の島ジパング。このところ、金の話が取り上げてありますが、私の少々の人脈とネット情報並びに昔の情報を取り混ぜて報告いたします。
先の日本の金ブームはバブル前後の事だと思います。
九州の菱刈鉱山に始まり中央部の金山現在廃鉱です、それから北海道の有望金鉱脈、そして本命・恐山の金がいろいろな形で取り上げられました。
それがこの頃思わぬ形でよみがえりました。
自衛隊の戦車砲のテスト射場が恐山にあるというか恐山に建設されていたそうです、内容は直線2kmのトンネルで、滑空砲弾のワッズの割れ方を見るために2km渡ってデジカメをずらりと並べてあるそうです。
聞いたときは、そうかと思ったぐらいでしたが、しばらく立って、あ と思いました恐山の金の含有量を試掘したのかとおもいました。
半径2kmなら直径で4kmの球体として含有量は鉱石1噸あたり450gから750gと言うべらぼうな数値がネットにあります、としたら相当な金が日本に有ることになります。
恐山は熱水鉱しょうが地表に露出したところと仮定するなら、現に映像で黄色いチムニーが出来ているのを見たことあります。
可能性はあるとおもいますが、いかがでしょうか?
  (鎮西)
 


(宮崎正弘のコメント)菱刈、佐渡は蓋然性が高いでしょうが、恐山ですか。にわかに信じがたいけれど、こればかりは専門家の分析に従いませんとねぇ。
ついでながら四半世紀前、小生、雑誌『宝石』の依頼で佐渡金山の新プロジェクト現場を取材したことがあります。拙著『金断』という本のなかに報告しましたが、この本、絶版です。



   ♪
(読者の声4)《山口二矢烈士五十年祭ご案内》
きたる11月2日は、山口二矢烈士の五十年祭となります。ご承知の通り、山口烈士は昭和35年10月12日に売国奴浅沼稲次郎を斬奸の刃によって倒した後、同年11月2日に自決されました。我々は祖国日本を愛する者の一人として、山口烈士に感謝と尊敬の誠を捧げます。
山口烈士を敬慕する我々は、山口二矢烈士五十年祭をご命日である11月2日、義挙の現場である日比谷公会堂において斎行いたします。
山口烈士のお誕生日である2月22日、山口二矢顕彰会を母体とする有志が墓前において、山口二矢烈士五十年祭事務局を正式発足させ、謹んでご奉告申し上げ、準備を進めてまいりました。
顕彰事業として『山口二矢供述調書』を11月2日に出版いたします。さらに義挙当日である10月12日に合わせて、山口二矢烈士顕彰「売国奴を討て!」全国連帯愛国行動を呼び掛け、全国各地の同志とともに顕彰活動を展開いたしました。
山口二矢烈士五十年祭は左記の要領にて執り行いますので、ご尊台各位にもご参列いただきたく、ご案内申し上げます。
皇紀2670年(平成22年 秋) 山口二矢烈士五十年祭 祭主 岡田尚平
発起人一同
事務局 電話 03―3459―6555


[日時]  平成22年11月2日(火)午後6時開式(五時半開場)
[会場]  日比谷公会堂
[参加費] おひとり 1000円

《山口二矢烈士五十年祭趣意》
国の為 神州男子 晴れやかに ほほえみ行かん 死出の旅路に
大君に 仕えまつれる 若人は 今も昔も 心変らじ
千早ぶる 神の御世代 とこしえに 仕えまつらん 大和男子は
国の為 たふれし人ぞ あるこそを 今の若人 育ち来らん
しきしまの 大和男子と 生まれなば 進まん道ぞ 一ツなりける

 山口二矢烈士の辞世である。
山口烈士は、生きては反共の鬼となり国賊と戦い、死しては護国の神となり祖国を守ってくれている。山口烈士は神州とともに不滅なのだ。昭和三十五年、我が国は亡国の危機に瀕していた。昭和二十年八月十五日の敗戦により我が国は敵国による占領という祖先がかつて味わったことのない屈辱のどん底に喘いだ。
昭和二十七年四月二十八日には講和条約の発効により占領という戦争状態は終結し、我が国は主権を回復したとはいえ、我が国を犯罪国家と断罪する東京裁判史観と、我が国の弱体化を推進するための「日本国憲法」なる占領基本法が、我が国を呪縛し続けた。昭和三十五年には第一次安保闘争による狂乱の嵐が吹き荒れ、赤旗の波が全国土を襲った。共産主義革命の前夜との様相を呈し、まさに亡国の危機であった。
大東亜戦争において、我が国に神風は吹かなかった。しかし、神は我が国を見捨てた訳ではない。激戦の最中である昭和十八年二月二十二日、神は一人の神州男子を祖国防衛の戦士として遣わせてくれたのだ。山口烈士の生誕である。祖国を救う使命を帯びて生を受けた山口烈士は、若いというよりも幼いと呼ぶべき少年のうちから、国体護持の闘争に挺身し激烈に戦った。
昭和三十四年五月十日、大日本愛国党に入党。昭和三十五年五月二十九日、同志らとともに脱党。同年七月一日、全アジア反共連盟を結成。山口烈士は闘争の中、国民を扇動して日本赤化に狂奔し罪悪を流している左翼指導者を倒す以外に救国の道はないとの決意を固めた。同年十月十二日、山口烈士は国賊浅沼稲次郎に対して斬奸の剣を振るい天誅を下した。
浅沼の死を確認した山口烈士は同年十一月二日、「天皇陛下万歳」「七生報国」の言葉を遺して自決、十七年の生涯を自ら閉じた。浅沼は中共という侵略者の走狗となった売国奴であり、危険極まりない邪悪な存在といえた。山口烈士が浅沼を倒すことにより、我が国は亡国の危機から救われた。山口烈士は少年の姿となり、現世に現れた護国の神である。
本年十一月二日は山口二矢烈士五十年祭である。
祖国・日本を愛し山口烈士を敬慕する一同が志を同じくして、御祭を仕え奉り、山口烈士に感謝と尊敬の誠を捧げるととともに遺烈を継承して戦い抜くことをお誓い申し上げる。
(三沢浩一)


   
   ♪
(読者の声5)貴誌3104号「読者の声1」の池田様、反論感謝します。後刻核心部分については反論させていただきますので、時間をください。
関連では、小沢氏の公開処刑スケジュールにおいて「誰がこの制度を注文したのか」との私の疑問に「日米構造協議での協議案件による改正」との情報があり(どなたか詳細ご教授願います)、やはりとういか、流石というか。世界覇権国家米国の官僚的能力は高いですね。ケネディを公開処刑しその衛星放送を日本にぶつけて来た伝統が着実に育っている。東京の制空権だけでなく、報道の制空権をしっかりと握っている。老いたとはいえ、覇権国家というのはかくあるべきなのでしょう(日本はその「老い」を冷静に分析し、対処すべき)。しかし、その手法は稚拙だともいえる。なぜなら痕跡が残っているから。プロは歴史操作の痕跡を残さない。

さて、急いでコメントしたい点がもうひとつ。
習近平関連の本紙情報、的確であろうと私も思います。で、コメントさせていただくとすれば、上海派の歴史的位置付け。愚見では彼等は欧米中の3極で世界覇権を維持しようとする悪しきプラトン主義者の中国拠点だろうとの推測です。習氏とてその世界史的覇権闘争戦略の駒のひとつにしか過ぎない。個人的人格などある程度で結構ということ。
その文脈でいえば、尖閣列島事件の背景は宮崎氏の分析のとおりでしょう。
この動きのなかで、ひっそりと報道された、北の元官僚ファンジョンヨプ氏の死亡。歴史には偶然はない。なぜ、北朝鮮の後継者の確定時期に彼が自宅で死亡するのか。彼も結局は国際的覇権闘争の駒のひとつとして生きていたことに哀悼を言葉を捧げたい。
彼もまた必要があって活かされ、不要となって逝かされた。私は個人の生死を駒として扱う人々の思想的技術的貧困に警鐘を鳴らしたい。
個人を構成している兆単位の細胞。それを構成する膨大な数の分子、原子、素粒子群。他方、天の川銀河の辺縁に位置する我々の太陽系の太陽。その光を受けて周回する地球。そこに寄生する無数の生命形態のうちのひとつにしかすぎない人類。
「両者の価値を比較する正しい基準などない」ということを世界覇権闘争のフロントを自称する方々とその実行部隊の面々は自覚すべきなのです。
この銀河的原則は、いまだに脈々と活きている三島由紀夫の魂も賛同してくれると確信します。ファン氏の死亡にどこが関与したのか。宮崎氏の推理があれば、ご教授願います。
愚見の提案する選択肢は米か中か。人の死が高くつくということを明確にすることが自己の生命を守ることにつながると思います。
 (アシカビヒコ)


(宮崎正弘のコメント)ちょっと論理に飛躍がありませんか。
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 >>>>>>>>>>>>>>>>> 三島 <<<<<<<<<<<<<<<<<
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(C)有)宮崎正弘事務所 2001−2010 ◎転送自由。ただし転載は出典明示。
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宮崎正弘

http://www.nippon-nn.net/miyazaki/

国際情勢の裏情報を豊富なデータと人脈から解析してゆく。独特な方法と辛辣な批判精神によるニュースの裏側で織りなされている人間模様に興味を持つ。筆者の人生観と執筆を継続する動機の基軸は同じ。ホームページは http://miyazaki.xii.jp/

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