阿真港近辺にはなかなか立派なエダサンゴの群落がいくつかあります。しかし、最近航路が埋まってきたため、航路の掘削工事をすることになりました。ほうっておいたら工事エリア内のサンゴは全部失われてしまいます。
そうはさせじと、リーフエッジから阿真港にいたる航路上のエダサンゴは、相当量ダイビング協会の尽力で移動させたようですが・・・もちろんこれは琉大の先生に見てもらいながら、県の許可も取っての作業でした。
昨日、工事の説明会をする、ということで役場担当者の話を聞きにいったら・・・なんと掘削するのは航路だけじゃなく、港内もとのこと。港内にもエダサンゴの大きな群落があります。そこでスクリューに当たっちゃうからこれごとゴッソリいてもうたるらしい。
まだ日にちがあるから、港内のサンゴ引越しさせないか、と言ったら、移動の許可がもう間に合わないので、見殺しにするしかないとのこと。
そして最悪なコトに工期が12/22くらいから年末いっぱい、もしくは年明けまでだって・・・よりによってなんちゅう時期に! もっと前に始めるはずだったのが、工事屋の都合で遅れたらしい。ちゃんとした入札やったんかいな。とても観光で生きてる島とは思えん。
エダサンゴはまあ、たくさんあるけど、航路の西側のリーフエッジに広がる茶色のソフトコーラルは大事にしないと。真っ白な砂地に生えるあの八方サンゴの独特な景観は、他にはありません。
こんなやつ。

ちょいと沖側から。手前にぽつんとあるのはイシサンゴ。背景に遠く黒っぽく見えるのがソフトコーラル。