静岡県東部のパチンコ屋について
伊豆の踊子 (新潮文庫) 価格:¥ 380(税込) 発売日:2003-05 |
パチンコ屋というと、ネットでは「北朝鮮の資金源」と悪名高いんだが、さて、本当のところはどうなんでしょうね? という話だ。
というのも、こないだ「三島のパチンコ屋が30億円投資して日本一の歩行者用吊り橋を作る」という話題をお伝えしたんだが、
三島に日本一の吊橋が出来ます
という記事ですね。出資するのは「フジコー」というパチンコ屋で、従業員が187名、売上げが205億というんだが、まぁ、このあたりに何軒か、パチンコ屋を持っているわけです。パチンコ屋の「売上げ」というのは、普通の商売と違うので、還元率で考えなきゃならないんだが、一般的にはパチンコ業界の還元率は90パーセント弱だと言われてます。
健全な(何をもって健全というか疑問もあるかと思いますが)パチンコ屋の粗利率は12~15%と聞いています。この、90パーセント弱という数字はどこを見てもあまり違いがないので、まぁ、そんなものなんだろう。という事は、205億の売上げといっても、正味では30億程度、という事になるんだが、フジコーは7軒あるので、一店舗あたりの年商では4億円くらいですか。従業員一人当たり、1600万円という事になる。
10%以下だと経営が苦しくなり20%以上だとボッタクリだそうです。
パチンコ屋店長経験者のお話ですが、地方の小規模なホールです。
周りの状況やお店の規模にもよるでしょうね。
実は、フジコーの売上げなんだが、2006年度には290億もあったわけです。それが毎年下がって、2009年度で205億。物凄い減少ぶりなんだが、パチンコ業界全体が同じ現象に見舞われているわけで、フジコーさんだけじゃないです。あまりに客が減ったので、それまでの4円パチンコを1円パチンコに切り替えて、なんとか客の現象に歯止めをかけたものの、いきなり値段が1/4になっちゃったんだから、それだけ売上げも減りますねw それでもちゃんと毎年数億円の利益は出しているので、まぁ、手堅くやっているわけだ。
ちなみに、フジコーの社長は宮澤俊二という人で、結論から言ってしまえば「在日」ではありません。先祖代々、箱根の山の中に居住する、由緒正しい日本人です。
箱根に、三ツ谷新田という土地があるんだが、
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この三ツ谷新田には「宮沢」という名字の人がたくさん住んでいて、静岡県会議員の宮沢正美という人もここの出身で、後援会事務所も三ツ谷新田の山の中なんだが、フジコーの社長の宮澤さんというのも、元は三ツ谷新田の出身らしい。ここまでハッキリしているのだから、在日という事はないですね。
三島というか、田方郡では「プレイステーション・タムラ」というのもパチンコ屋のチェーンを経営していて、こちらは5店舗で215億円の売上げです。従業員は150名。ちょうど、フジコーと似たような規模です。実は、ここの社長の娘が、ひと頃おいらのエスニック雑貨店で店番してましたw ウチは給料安くて750円とかなんだが、実家のパチンコ屋では1500円でパート募集してるわけで、「自分ちで働けば、倍も貰えるのに」と聞いたら、「パチンコ屋はうるさいから嫌だ」と言ってましたね。さて、この田村さんちというのは、函南町で明治20年から雑貨屋をやっていた家で、土地持ちなので賃貸マンションも何軒か経営してます。なので、もちろん「在日」ではありません。つうか、業者の付き合いでラスベガスの視察旅行とか行ったりするらしいが、「自分のところ以外はほとんど在日だった」と言ってるので、パチンコ業界に在日が多いというのは事実なんだろうが、伊豆半島では多少、違うようだ。
三島では、広小路の駅前に「八億」というパチンコ屋が昔からあって、おいらも高校生の頃には毎日のように出入りしていたんだが、この八億グループというのも、駿東郡と三島市に4店舗、展開してます。ただ、ここはデータがないので詳細不明。北朝鮮系だという人もいるんだが、真偽の程はわかりません。
まぁ、伊豆半島というのは特殊なところで、都会では「在日」や「部落系」といわれるような人がやっている商売を、地付きの普通の人がやってます。昭和50年頃に地元の人がパチンコ屋を次々にオープンしたというのも、その頃、パチンコ屋が駅前繁華街から郊外型になり、1000坪近い敷地が必要になって、それで広い土地を持っていた地元の百姓アガリの資産家が手を出したようです。で、伊豆というのは東京から進出するには箱根山が障害になるし、名古屋からではずいぶん距離があるし、そもそもマーケットとしての規模が小さくてあまり魅力的ではないので、わざわざ外部から進出するだけのメリットが薄いわけだ。なので、なんでも地元の資産家が自前で賄ってしまうというのが昔からの常識なので、ガソリンスタンドは「伊伝」の村上さんちが強いし、三島の新聞配達は、朝日も毎日も読売もみんな、三島新聞堂が独占しているという、そんな土地です。
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