love 振られることを恐れるイケメン男は彼女を作ることができるのか?
これからお話する内容は、自分の魅力に気付かなかった私の友人が、一念発起して恋人ができるまでを描いた実話です。前編は、イケメンだけれども内向的な性格から「俺なんて一生彼女ができない」という口癖のM君の話。目の前に訪れているチャンスに気付かずに、自信のなさから逃してしまい、思い詰めている彼の苦悩を描きました。
後編はそんな彼が失敗の連続で、このままではいけないと一念発起した後のエピソードを描きます。
大学1年の秋になると、M君には新しく好きな女性ができました。同じサークルに所属している同級生でTさんという女性でした。
M君は、Tさんは今まで出会った女性の中で一番自然に話せるし、こんな自分を理解してくれているという理由から、彼女に惹かれていったようです。それにTさんは今まで男性と一度も付き合ったことがなかったようで、そんな純粋なところにも魅力を感じていたようでした。
メールやサークルの飲み会などでTさんとM君はどんどん心の距離を近づけていきました。それたのにM君は決まって最後にはこのセリフでしりごみしていました。
「でも、告白して断られたら気まずいし、もう俺サークルにいられなくなるよ」。どうやらM君は数カ月前に振られてから会話すらままならなくなった女性とのことがしこりになっていて、縛られているようでした。
何の進展のないまま大学1年の冬を迎えたある晩のこと、私はM君とともに家で過ごしていたのですが、M君は「ついに今日こそ告白を決意してきた。今から電話して告る!」と携帯を取り出して、本当にTさんに電話をかけ始めたのです。
ところが、M君は告白などする様子もなく、Tさんといつものような調子で、単なる世間話で幕を閉じてしまったのです。
電話を切り終えた後M君は、ため息をつきながら、「やっぱり俺チキンだよ。実際にTさんの声聴いたら緊張しすぎで告ることなんてできなかった。俺はだからイイ人止まりなんだよね」と自虐を重ねていました。
M君にとっては、失うリスクがあって同じサークルメンバーでもあるTさんに告白するのは、あまりにもハードルが高かったようです。
ついに新しい一歩を踏み出す そんなM君に、ついに転機が訪れました。
M君はそれから2カ月後の大学1年が終わる3月の下旬になって、ついにTさんに告白しました。実に長かった道のりでしたが、M君の中で「このままの自分じゃいけない」という思いが溢れて制御できなくなったようです。
結果としては成就せずに、「これからもいい友達でいましょう」と断れてしまったそうでしたが、M君は告白に失敗したことでますますダメ人間になるどころか、弱い自分に打ち勝って素直に行動できた自分に自信が持てたようでした。
そして間もなくして、M君には彼女ができました。サークルの友達の紹介で知り合った女子ですが、お互い意気投合してすぐに交際に至ったようです。
彼女ができてからはもう「自分に自信がなくて、女性が何を考えているのかが分からない」と弱音を吐いていた彼はいませんでした。M君は振り返ってみて「あれだけ彼女を作るのが難しいと思っていたのが嘘のようだよ」と私に告げのたでした。
失敗してもそこで全てが終わるわけではない これでM君の話は終わりですが、自分に自信がなくて恋愛に消極的になっている方は、もしかしたら行動する前から最悪のシチュエーションを想定してしまい、傷つくことや今までの関係を失うことを恐れてしまい、行動を起こせずにいるのかもしれません。
また過去に実際に傷ついたことがある忘れられない体験があって、動くのが怖くなっているかもしれません。
それでも「あの人と付き合いたい」、「変わりたい」という葛藤から、悶々とした日々を過ごされているのだと察します。
「俺なんか、私なんか」と卑屈になっていたとしても、みなさんだからこそ持っている個性や魅力が必ずあるはずなんです。ぜひ、想像の世界に溺れずに、一歩踏み出してみてください。失敗してもそこで全てが終わるわけではないのです。
次はあなたの番です。
文●TAKA氏●
TAKA氏プロフィール地方公務員として勤務する傍ら、ストレス発散や心の悩みを和らげるための憩い場を提供するリラクゼーションサイト「ラブステ」を運営中。恋愛に不器用な方や、孤独や不安に苛まれて明日を見失っている方を対象に、サイト内の相談所やメールを通じて、相談も受け付けている。自身の経験と傾聴のスタンスをもとに、6年間で約500名の相談者と対話した実績を持つ。
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