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love イケメン男が女性の家に泊まって「困ってしまった」理由

 自分に自信がないから、傷つくことを恐れて、気になる異性にアプローチすることもできないと悩まれる方は多いです。私は立場上そのような悩みを抱えている方のリアルな話をよく耳にするのですが、まれに「この人が積極的になれば絶対にうまくいくのにな。自分の殻に閉じこもっていてもったいない」と率直に感じるケースがあります。

 そんな方々は自分の魅力に気付かずに、はたから見れば大したことのないように思える悩みを念仏のように唱(とな)え続けている結果、その思い込みからすっかり「自信がない自分」を作り上げてしまっているのです。

 これからお話しする内容は、自分の魅力に気付かなかった私の友人が、一念発起して恋人ができるまでを描いた実話です。
前編は彼が自信がないことで、目の前に訪れているチャンスに気付いていない様子を描いていて、後編はそんな彼が失敗の連続で、このままではいけないと一念発起した後のエピソードを描いています。


見た目はイケメンだけど……

 彼は「おれなんてつまらない男だし、一生彼女ができないんだよ」というのが口癖でした。彼はM君と言って、大学入学後のサークルで知り合った男子です。ルックスはジュノン系のイケメンで、第一印象から「この男はモテそうだし、遊んでいるな」と感じました。

 実際に彼はプライベートで二子玉川や渋谷を歩いても、芸能関係やモデルのスカウトにあったこともよくあるそうです。その外見からは予想もつかない話ですが、実際の彼は、高校時代は友人と呼べる存在もおらずに、図書室で一人、人目を避けるかのように昼食を食べていて、休日は家に引きこもってゲームざんまいの生活を送っていたとのことでした。

 中二の夏に、同じ部活の同級生から告白されて付き合ったことがあったそうですが、付き合って1カ月ほどで彼女の方から「M君は私と居てもいつも口数少ないし、何を考えているのか分からないから別れましょう」と切り出されたそうです。

大学デビューを狙うも

 そして月日はたち、彼はそれまでの内向的だった自分から脱却し、新しい志で心機一転、上京してきました。いわゆる大学デビューを狙って入学してきたとのことでした。
でも、性格と言うのは包み隠せないもので、何かにつけて「おれなんて○○だよ」という消極的な口癖が露呈してしまい、学科の方では自分から積極的に友人作りもできなかったようで、高校時代と同じように一人で講義に出ていたそうです。

 そんな彼のルックスに引かれて、同じ講義に出席していた学科生の女子が近づいてきて「私と付き合っちゃおうよ」なんてからまれたことがあったそうですが、どう反応したら良いかわからず、無言で振るまってしまったこともあるそうです。女の子はつれない彼の態度に嫌気がさして、離れていったそうです。

 彼はサークルで活動しているときが、唯一素の自分を出せるようで生き生きとしていました。自分を受け入れてくれるあたたかい空気と、同じ志の仲間がいたからです。それでも、相手が女性となると、異性を意識してしまい、同じサークルの女子に対しても閉口してしまうのです。

 そんな彼ですが、大学に入学してから3カ月して、最大のチャンスが到来しました。彼がサークルで好きになった一人暮らしをしている女性の家にお誘いを受けたのです。

女性の家で初めてのお泊まり

 きっかけは新歓コンパでのアドレス交換でしたが、彼からすればメールで意中の相手とやり取りするのがやっとで、一字一句練って考えてから送っていたようですが、そんな彼を好意的に受け止めてもらえたようです。好きになった女子からのまたとないお誘いで、M君は初めての出来事に戸惑いつつも期待を込めて出かけていきました。
私はその話を聞いて、心底羨ましいし、これはカップル成立間違いなしと予感しました。

 お泊まりから帰ってきて、すぐに報告を聴いたのですが、意外にもM君は「何も進展がなかった」とぼやいていました。
女性の家に二人で過ごせて、お泊まりができるくらいのチャンスだったのに、何もなかったなんてどういうことだと、彼に詰め寄って、一部始終を詳しく聞き出しました。

 彼は深夜になるまで二人でおしゃべりをして過ごしていたのですが、相手の女性が「そろそろ眠たくなってきた」と言いながら彼の肩にうとうと寄りかかってきたときに、緊張しすぎた彼はとっさに「じゃあおれはそろそろ帰るよ」と切り上げようとしたところ、彼女から「もう夜も遅いし、泊まっていきなよ」と想定外の言葉をもらったのです。

 彼は突然のその言葉に遠慮しながらも好意に甘えることにしたのですが、「じゃあおれは床で寝るから、お休み」と、身を寄せている彼女から逃れるかのように、お互い別々に寝て過ごしたとのことでした。
もちろん彼はかつてない緊張と興奮で一睡もできなかったようですが。はたから見れば18歳にしてなんてうらやましいチャンスに恵まれているんだと思いましたが、彼からすれば、「付き合ってもいないのに、体を寄せ合って寝たりするのはマズイよ。あの瞬間頭が真っ白になった」と、真顔で答えていました。

告白を意識していたが……

 それからその女性は、急にM君に対してよそよそしくなっていきました。相反してM君の気持ちは膨らんで行き、告白を意識していたようですが、女性からのメールは素っ気なく、サークルで顔を合わせても目をそらされたりして、意図的に距離を置かれるようになったりしてしまったそうです。
M君は「どうすれば女性に男として見てもらえるのかが本気で分からない。ますます自信がなくなった」と言っていました。

 彼は自分に自信がなかったために、自分の身の回りに起きているチャンスを生かせず、自分の魅力に気付いていなかったのです。

 後編に続く

文●TAKA氏●

TAKA氏プロフィール
地方公務員として勤務する傍ら、ストレス発散や心の悩みを和らげるための憩い場を提供するリラクセーションサイト「ラブステ」を運営中。恋愛に不器用な方や、孤独や不安にさいなまれて明日を見失っている方を対象に、サイト内の相談所やメールを通じて、相談も受け付けている。自身の経験と傾聴のスタンスをもとに、6年間で約500名の相談者と対話した実績を持つ。

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