「韓国併合100年目の朝鮮半島の被爆者たち」をテーマにした公開講演会が12日、松山市文京町の愛媛大であり、神戸女学院大非常勤講師の市場淳子さんが「被爆者はどこにいても被爆者。無関心にならず、(海外在住者に対しても)人道的観点からの支援を日本政府に働きかける必要がある」と訴えた。
愛媛大人文学会が主催し、学生や一般など約35人が聴講。8月に訪朝したという市場さんは「被爆者に会って『病苦よりも貧困よりも、無関心が一番つらい』と言われた。同じ人間であり同じ被爆者」と述べ、一人一人ができることを考えようと提起。北朝鮮では医薬品が不足しているという。
「被爆者は日本にしか住んでいないというのは誤解」と強調した上で、朝鮮半島に2900人、米国に千人、ブラジルに100人が生存していると説明。広島、長崎両県での被爆者の10人に1人は朝鮮人だったとし「居住地や国籍で援護(の有無)を差別すべきではない」と訴えた。
北朝鮮の被爆者を題材にしたドキュメンタリー映画も上映した。