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【スポーツ】欽ちゃん勇退 最後は感動もドン2010年12月13日 紙面から
社会人野球クラブチームの茨城ゴールデンゴールズ(GG)を率いるタレントの萩本欽一監督(69)が12日、神奈川・平塚球場で、欽ちゃん監督勇退チャリティーマッチを行い、大リーグ・レッドソックスの松坂大輔投手(30)率いるサムライに15−12で勝った。この日が最後のユニホーム姿となる欽ちゃんが1万2000人のファンに、おなじみの欽ちゃん走りや得意のマイクパフォーマンスを披露。松坂もサムライの選手兼監督としてフル出場し、タレントの上地雄輔もゲスト参加して、6年間指揮を執った欽ちゃんの涙の引退試合を飾った。 最後は、お笑い芸人らしく笑顔でサヨナラのはずだったが、試合後のセレモニーで、片岡安祐美(24)がマウンドであいさつすると、欽ちゃんは感極まった。「欽ちゃんのもとで野球ができてほんとに良かったと思います。心残りは最後に優勝して胴上げができなかったことです…」。欽ちゃんの表情がみるみる崩れていった。 両軍ナインから胴上げされ、観客から「帰ってこいよ」コールが湧き起こると、欽ちゃんは「ありがとう〜。ありがとう〜」と手を振るのが精いっぱい。言葉を詰まらせた。 6年間指揮を執ったゴールデンゴールズ最後の試合。年の差を超えた友人・松坂との対戦で完全燃焼した。試合中は、ベンチに座ることなく、3時間ぶっ続けでグラウンドに立った。「ファウルボールは1個1200円なので返していただきます。持って行かれた場合は松坂君に請求します」と得意のマイクで観衆を笑わせ、最終回には片岡新監督から「代打欽ちゃん!」と告げられバッターボックスに。上地の2球目を打ち返し、一塁ベースに息を切らしながら欽ちゃん走りで転げ込み、生涯2本目となる安打も記録した。 来季からは2005年のチーム創設から所属してきた片岡にバトンを渡す。欽ちゃんが日本で初の女子プロ野球選手を目指してほしいと願いを込めてつけた背番号「1」。その思いは、社会人チーム初の女性監督という形になる。 「いろんな人が支えてくれて、野球がこんなに楽しいということにあらためて気づいた。つらい時もあったけど楽しいことに変えられたお客さんに感謝です」。この日で見納めとなる背番号「55」のユニホーム姿。笑いの中に、涙もブレンドした、欽ちゃんらしいラストゲームだった。 (岩田洋一) PR情報
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