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【芸能・社会】中村梅雀が鬼平外伝で盗賊役熱演 「本当のドラマ生き残る」2010年12月13日 07時47分
CS初のオリジナル時代劇ドラマ「鬼平外伝 夜兎(ようさぎ)の角右衛門」(スカパー!で来年1月3日午後9時)で、初めてという盗賊役に挑戦した中村梅雀。「中身と外見が変わるのが面白いし、難しかった」と、いろいろな顔を持ち、虚実を使い分ける役に全力でぶつかった。 作家池波正太郎さんの短編「白浪看板」が原作で、「鬼平犯科帳」に関わったスタッフが集結。手下が先代譲りの盗みのおきてを破ったことを知った角右衛門(梅雀)は、火付盗賊改方に名乗り出ることを決心、流転の人生が始まる…。 最近は武家の役が多かっただけに「町人のかつらが合っているか分からず、『何だか変だな』と思いつつも、演じるうちにすっと入れました」。 撮影は京都。時代劇に精通したスタッフに囲まれ、現場では「気持ちいいですよ。東京にはない世界。役者をやってて良かった。こういう現場に出合えるのは大変珍しい」と気合十分。 時代劇の衰退がいわれる一方で、少ない光でも映せるデジタル撮影になり、現場は大きく変わった。昔の撮影は屋外で、太陽光線を複数の鏡で顔に当てられ「『絶対無理』と思いながら演技していた。まぶしいなんてものじゃなく、痛かった」と苦笑い。 今回は、映像美でもファンの多い鬼平と同じこだわりのフィルム撮影。「明る過ぎる」デジタルと違い「陰影のつけ方が自由で、目で見る陰影がうまく出る」。かつらと額の境目を目立たなくしてくれるフィルムの感度こそ時代劇には大切、と再認識したという。 今作は、時代劇の復興を狙うCSの時代劇専門チャンネルとスカパー!が共同制作。「本当の人間のドラマを作っていれば、きっと若い人たちにも分かるはずだし、時代劇も生き残っていく」と力強く語った。 (共同)
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