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April 13, 2009

(日文)竜†恋[Dra+KoI] ぎんいろアクマときんいろオバケ Track 08

[Track 08 KILL YOU]


目の前に現れたのは、巨大な機械の竜。
夕日を浴びて、黄金色にきらめくボティ。
硝子の瞳は何も映さず。意識を持たず。

「ぐあ!!」

どうしてだろう。
心臓は静かにされたような痛み、苦しみ。息が詰まる。頭が破裂そうなぐらい痛い。まったくもって理不尽な衝動。
これは、一体?


「嗚呼、虚ろな世界、貧しい物語!真鍮を黄金と偽り、鴉片の毒を夢(ロマン)と嘯き。こんなにも、こんなにもむなしい時代に辿り着いてしまった。」


貧しい物語。
偽りの黄金。貧者の黄金。
それは、真鍮の……

「ぐああ……あ…...あああ…….」

嗚呼。こんなにも虚ろな世界の果てで、こんなにも空しい時間の彼方で。あああ……ああ……

「…….余は……」

「あああ……」

「……あ」

「……わああああああああ!!」

彼女の悲鳴。聞く者の魂を懲らせるような、凄まじい慟哭の絶叫。最も大切な何か、親切な何かに裏切られた者が、呪いと共に搾り出す。
それは、魂の断末魔だった。

「ああ……だから、余は……」

「あああ~!あああああああああ!!」

「……ぐ……」

「……あ……?」

彼女を、強く抱きしめる。
胸を締め付ける苦しみが、より深刻のものになる。
だけれども、そんなことは関係ない。
余は……彼女を……
今度こそ彼女を……!
この貧しい物語の、それですら間違ってしまった余の……
これは、せめてもの。


「そうか。そうだったのか。
お前が……余の……英雄だったのか」


(ざくり!)

「え?」

「貴方は……」

「貴方は……」

「私に……殺されるのよ、大首領/魔王」

背中を、冷たい感触がすり抜けっていた。
次の瞬間。
ものすごく熱くて、だんだんと……寒く……。

(倒れる)



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