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March 18, 2009

(日文)竜†恋[Dra+KoI] ぎんいろアクマときんいろオバケ Track 02

[Track 02 SUPERVILLAIN MEETS SUPERHEROINE]


(学校)




「貴方は、私に……殺されるのと、大首領」

「はあ……」

夕日が差し込む放課後。誰もいない教室。そんなシチュエーション。

「あら?貴方の反応はイマイチなのかしら?私は困ったわ。せっかく私は勇気を出して告白したのに」

「はあ……」

そんなシチュエーションで、彼女に告白された。

「私は、もう一度言うわね、大首領。貴方は、私に殺されるの。私に殺されるのは貴方なの。貴方は、お分かりかしら?」

殺意を......告白された。

「はあ……そうなんだ」

「うん。貴方はそうよ」

「なんで?」

「貴方の言う『なんで?』は何?」

「……なんで殺されるの?」

「それは、貴方が、私の大首領だからよ」

「いや、えっと……『大首領』って何?」

「『大首領』は『大首領』なのよ」


---


(テレビ)



「吸血殲鬼 ヴェドゴニア!!」


(爆発)

「ぐああああああ!!……っく、これが悪の秘密結社【イノヴェルチ】の大首領リァノーンの力?まさか呪文詠唱も無しに極大爆炎魔法【メギドルシュ】を撃てるなんて!?」

「違うぞ。ヴェドゴニアよ」

「何?」

「今のは極大爆炎魔法【メギドルシュ】ではない。下級火焔魔法【ジャッカ】だ」

「な、なんだって!?ただの下級火焔魔法【ジャッカ】なのに、これほどの威力とは。大首領リァノーンの魔力は、そんなにも凄まじいものなのか?か、勝てない!」


---


「大首領は一番悪い人で一番強い人なのね」

「いや、あ……あんまりヒーロー番組とか見ない子供だったから」

「あら、貴方は、そうなの?」(近づく)

「あっわた、ちょ、ち、近」

「だけど……やっばり、貴方が私の大首領だから」

唇が触れそうなくらい近くに、彼女の顔がある。
彼女の瞳に映る瞳。見つめ合う。

「貴方は、私に、殺されるのよ」

見つめる視線に魔力は宿る。そんなことにも気つかずに。

「は……じゃ、一番悪いやつを殺す君は何?正義の味方?ヒーロー?『変身』とかするのか?」

「私はそうよ。私はヒロインなのね。私が『変身』するの?貴方はそんな私がいいの?貴方がそうなら、私、変身するわね」

「はああ……それはよろしゅうございました」

「ええ。私はよろしいわ。貴方もよろしいよね?それなら貴方は、私に殺されてくれるよね?」

「今?ここで……ぐさってやっちゃうのか?」

「いいえ。その質問の答えは、違うわ」

彼女の体が離れる。なぜか郷愁に似た思いが駆け抜けていく。
なぜか、名残惜しい……と思った
そう思ったことに......驚いた。

「だって貴方は、私の大首領だけど、貴方はまだ大首領になっていないから」

「あは……」

「だから貴方は、一番悪くならないと駄目なんだよね。そうじゃないと、私は貴方を殺せないのよ」

「もう……何が何だかわからないよ」

「それは……夢(ロマン)が、物語を求めているからなのね。だから。今日はさよなら。これから私と貴方は一緒に頑張っていきましょうね」(離れる)

「ああ……」

「貴方は、私に殺される大首領になるために頑張って。私は、貴方を殺す【ヒロイン】になるために頑張るの……それじゃ、御機嫌よう」

(ドアを閉める)

「はあ……電波さんに絡まれちゃうとはな……」




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