拓大―立正大 後半14分、立正大のCTB石井翔が相手を引きずりながら前に出る |
〈入れ替え戦〉
(最終日、11日・熊谷ラグビー場)
リーグ戦グループの2試合が行われ、埼玉県協会に加盟する2部1位の立正大は1部8位の拓大に17―45で敗れ、来季の1部昇格を逃した。
立正大は前半4分、拓大のナンバー8ナータにに先制トライを許すと、前半だけで4トライを献上。後半も立ち上がりに立て続けに2トライを奪われた。その後は反撃に転じ、18分にFB吉沢、37分にナンバー8片桐がトライを挙げたが、力及ばず完敗した。
戦評
立正大は拓大の圧力の前に攻守で持ち味を発揮できず、7トライを許し完敗。攻撃もわずか2トライに封じられた。
立正大は前半4分、拓大に先制トライを奪われると、その後もタックルの甘さを突かれ、さらに3トライを追加された。
後半は果敢に球を回し、FB吉沢、ナンバー8片桐のトライで反撃したが、3トライを許すなど失点を防げなかった。
1部の壁、厚さ実感
1部の壁は予想以上に厚かった。2部で全勝優勝し、4季ぶりの1部復帰を目指した立正大は、拓大の激しいプレッシャーに押されたのか、持ち味の前に出る守備が機能せず悔しい敗戦。堀越監督は「残念。やりたいことをやらせてもらえなかった」と肩を落とした。
立ち上がりからいきなり劣勢になった。前半4分、拓大のFWに連続でラックを支配され、警戒していた外国人留学生にトライを許した。球を大きく回してくる相手のバックスにも対応できず、前に出て止めるタックルがすべて受け身になった。
「相手のFWが思った以上に破壊力があり、手当てを仕切れなかった」と堀越監督。主将のフランカー高橋は「拓大のアタックに対してなかなか前に出られなかった。自分たちの良さを出し切れず悔しい」と下を向く。キーマンのFBヘンリーが前半12分に負傷交代したことも想定外だった。
後半はようやく前に出られるようになり、2トライを返したが、時すでに遅し。堀越監督は「1対1で負けないFWをつくらなければ」とあらためて厳しさを実感していた。