地域医療教育シンポジウム「育てよう、赤ひげの心を持った医師を!」が11日、益田市元町の市民学習センターで開かれ、約170人が参加した。島根大と益田市の主催。
島根大医学部の地域医療人材育成の取り組みや、地域枠で入学した医学生の決意、益田圏域の医療の現実などを医師や学生が報告。同大地域医療実習で医学生を受け入れている同市の開業医、松本祐二さんは、年齢も症状もさまざまな患者を診る総合医としての姿を学生たちに伝えている様子を紹介した。討論では会場から「入学する時は総合医を目指しても大学で学ぶうちに専門医志向になる」と教育の在り方について問題が提起された。【上村里花】
毎日新聞 2010年12月12日 地方版