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2歳女王決定戦! 「第62回 阪神ジュベナイルフィリーズ」
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データ分析

2歳女王決定戦! 「第62回 阪神ジュベナイルフィリーズ」

1991年に、それまでの“関西で行われる2歳王者決定戦”「阪神3歳S」から“2歳女王決定戦”「阪神3歳牝馬S」に条件が変更されたあと、2001年の馬齢表記の変更に伴い、「阪神ジュベナイルフィリーズ」に改称して行われている。そして、阪神競馬場に外回りコースが新設された2006年以降は翌年のクラシックとの関連がより深まり、ウオッカ、トールポピー、ブエナビスタ、アパパネと、このレースの優勝馬はすべてクラシックウイナーに輝いている。そういった意味でも見逃せないこの一戦、旧コースで行われたデータも含めて、過去10年間の傾向を見ていくことにしよう。






HIGHLOW
伏兵馬にも要注意!?

単勝人気別の成績を見てみると、「1番人気」の馬は連対率40.0%と、信頼度はそれほど高くない数字。全体的に「9番人気以内」の馬まではほぼ互角の成績となっており、それに対して「10番人気以下」の馬は優勝ゼロで、いまひとつという傾向だ。ちなみに、「6〜9番人気」で連対した8頭のうち3頭(2000年6番人気2着のダイワルージュ、2001年7番人気1着のタムロチェリー、2004年8番人気1着のショウナンパントル)は、夏競馬の重賞で連対実績がある馬だった。〔表1〕
※2006年以降は外回りコースで開催
〔表1〕 単勝人気別成績(過去10年)

単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3-1-1-5 30.0% 40.0% 50.0%
2番人気 1-0-4-5 10.0% 10.0% 50.0%
3番人気 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
4〜5番人気 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0%
6〜9番人気 4-4-3-29 10.0% 20.0% 27.5%
10番人気以下 0-2-1-87 0% 2.2% 3.3%

前走3着以内馬に注目!

このレースの成績を前走の着順別に分類してみると、このレースで3着以内に入った30頭中27頭は、前走でも「3着以内」に入っていた。前走「4着以下」から巻き返した3頭は、いずれも「オープン特別」か「重賞」で連対したあとに京都競馬場の重賞で「4着以下」に敗れ、そしてこのレースに臨んでいたという共通点があった。〔表2〕
〔表2〕 前走の着順別成績(過去10年)

前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 4-7-6-70 4.6% 12.6% 19.5%
2着 2-1-3-18 8.3% 12.5% 25.0%
3着 2-2-0-11 13.3% 26.7% 26.7%
4〜5着 1-0-0-22 4.3% 4.3% 4.3%
6着以下 1-0-1-29 3.2% 3.2% 6.5%

その前走「3着以内」からこのレースに臨んだ126頭について、前走の条件別成績を調べてみると、前走「500万下」組と「重賞」組が好成績。また、「新馬」の勝利直後に臨んだ馬からは優勝馬は出ていないものの、3着内率が31.3%と高いことには注目が必要だろう。なお、前走が「未勝利」でこのレースを優勝したのは、一昨年のブエナビスタだけである。〔表3〕
〔表3〕 前走が「3着以内」だった馬の前走の条件別成績(過去10年)

前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
重賞 3-4-4-28 7.7% 17.9% 28.2%
オープン特別 0-1-1-10 0% 8.3% 16.7%
500万下 4-2-2-31 10.3% 15.4% 20.5%
未勝利 1-0-0-16 5.9% 5.9% 5.9%
新馬 0-3-2-11 0% 18.8% 31.3%
地方競馬のレース 0-0-0-3 0% 0% 0%

未勝利には、新馬2戦目以降を含む
(2002年以前は、同一開催で勝ち上がるまで新馬に出走できた)

早いデビューは三文の得!?

ある程度の完成度が求められる、“2歳女王決定戦”。素質だけでこの難関を突破できる馬も確かにいるが、「デビュー戦が7月末日以前だった馬が、2005年以外で毎年連対している」のは注目すべきデータだろう。ちなみに、その例外だった2005年は、過去10年間では唯一、天候が「雨」だった年で、勝ちタイムも1分37秒3と、過去10年ではもっとも遅かった。そのあたりも、このレースのひとつの鍵と言えるのかもしれない。〔表4〕
〔表4〕 7月末日までにデビューしていた、阪神ジュベナイルフィリーズ連対馬一覧(過去10年)

年度 着順 馬名 デビュー日
00年 2着 ダイワルージュ 7月23日
01年 1着 タムロチェリー 7月15日
2着 アローキャリー 5月9日
02年 2着 ヤマカツリリー 7月14日
03年 1着 ヤマニンシュクル 7月19日
04年 1着 ショウナンパントル 7月24日
2着 アンブロワーズ 7月10日
06年 2着 アストンマーチャン 7月22日
07年 1着 トールポピー 7月8日
08年 2着 ダノンベルベール 7月5日
09年 1着 アパパネ 7月5日

芝1800mでの好走実績に注目!

2006年に新設された外回りコースの芝1600mに舞台を替えて行われているこのレースは、スタート地点が1コーナーの奥から向正面に移設され、コーナーの数が3つから2つに減り、外回りコースの直線は旧コースより約122m長くなるなど、大きな変更点があった。そして、その2006年以降、「芝1800mで3着以内に好走した経験がある馬」が4年連続連対中というデータが見つかった。 旧コースで行われていた当時もこれに該当する馬の好走は見られたが、外回りコースに替わってからは、その傾向が顕著になってきているようだ。〔表5〕

(浅野靖典)
〔表5〕 芝1800mで3着以内に好走した経験があった、阪神ジュベナイルフィリーズ連対馬一覧(過去4年)

年度 着順 馬名 該当レース
06年 1着 ウオッカ 前走 黄菊賞(500万下) 2着
07年 1着 トールポピー 前走 黄菊賞(500万下) 2着
08年 1着 ブエナビスタ 2走前 新馬 3着
09年 1着 アパパネ 3走前 新馬 3着
2着 アニメイトバイオ 4走前 未勝利 3着

該当レースが複数ある場合は、直近のレースを掲載

ご注意:当コーナーの情報は、制作段階の情報に基づき制作されております。出走回避などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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