中国のレアアース(希土類)輸出規制強化の動きを受けて、商社各社が中国以外からレアアース調達を図る動きが本格化している。
豊田通商は8日、2011年初頭からインドでレアアースの抽出工場の建設に着手すると発表した。12年には年4000トンの生産を目指す。
豊田通商は、ベトナムでは13年にレアアース生産を始める方針だ。「インドとベトナムで日本の需要の約3割にあたる年1万トンを供給する」(山岸直人・金属資源部長)という。
中国は、11年も輸出枠を減らす可能性が高く、他商社も、米国など中国以外からの調達契約を急いでいる。
ただ、年3万トン以上の日本の需要を満たすにはまだまだ量が足りず、当面は輸入量の約9割を占める中国頼みの状態を続けざるを得ない。(2010年12月9日10時17分 読売新聞)
*読売新聞 経済