現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

10代、パソコン離れ…ネットは携帯で 東大教授ら調査(2/2ページ)

2010年12月12日3時0分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:インターネット利用は携帯電話からが多いという高校生たち=東京都渋谷区のフリュー本社インターネット利用は携帯電話からが多いという高校生たち=東京都渋谷区のフリュー本社

図:  拡大  

 対象者全体の自宅PCによるネット利用とテレビ視聴との関係を分析すると、PCでネットを使った日の方がむしろテレビを見る時間も長かった。その日の在宅時間の長短に応じて、各メディアにそれぞれ時間を配分する傾向が見られるという。

 また、書籍の実売総額と1人あたり国内総生産(GDP)の増減はこの15年間ほぼ一致しており、景気に左右されるという相関関係がうかがわれた。

 橋元教授は「10代のパソコンによるネット利用時間が落ち込んだのは意外で、10代の携帯ネットの利用も飽和状態に近いと見ている。利用時間は機器の普及の進み具合によって決まる傾向があり、電子書籍の端末が安くなれば、若い世代の利用が伸びる可能性がある」と話している。

    ◇

 「パソコンは立ち上がりが遅い」「交流サイトもケータイで見ている」「パソコンをするよりはテレビを見る方が多い」。市場調査のため、東京・渋谷のプリントシール製造会社「フリュー」のショールームに集まった高校生たちに聞いてみると、こんな答えが返ってきた。メディア接触の中心は携帯電話だ。

 東京都立高2、3年の女子6人。5人はメールに返信するため、風呂に携帯を持ち込んでいる。「学校では授業中のケータイは禁止ですが、隠れてメールをしたり、サイトにつなげてブログを見たりしています」

 月々の利用料を尋ねると9千円から2万円ほど。使い道はメール派4人、通話中心が2人。6人のうち、ふだんパソコンを使うのはオンラインショッピングをするという1人だけだった。(編集委員・川本裕司)

前ページ

  1. 1
  2. 2

次ページ

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

入りやすいのに、学力は伸びる――。「お得な中高一貫校」をあぶり出して見えてきたものとは。

今や殺風景、老朽化、高齢化など負のイメージで語られがちな団地を「再発見」してみると。

事故調査機関はどうあるべきか。当事者の刑事責任を追及する警察などの捜査との兼ね合いや遺族・被害者への支援など、世界の取り組みを紹介しながら探る。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介