足立区２人死亡火災で１階居住の男逮捕

　東京都足立区のアパートで４月、住人の女性２人が死亡した火災で、警視庁捜査１課は３日、現住建造物等放火と殺人の疑いで、１階に住んでいた元配管工平良誠悟容疑者（３６＝埼玉県加須市）を逮捕した。

　捜査１課によると、「火は付けてない。付けられた」と容疑を否認している。

　逮捕容疑は４月１８日午前２時半ごろ、東京都足立区西保木間１丁目の木造２階建てアパート「丸金荘」１階にある物置に火を付けて全焼させ、２階に住む畠山明美さん（当時５１）と、隣室の飯島清子さん（当時６６）を殺害した疑い。

　２人は、全身やけどと急性一酸化炭素中毒で死亡した。

　平良容疑者は２００７年１０月からこのアパートに１人で居住。付近の防犯カメラに、事件直前に現場に近づく平良容疑者の姿が写っていた。アパートが全焼したため、加須市の実家に引っ越していた。

　住人らとの目立ったトラブルは確認されておらず、捜査１課は放火の動機や事件までの経緯を調べている。（共同）

　［2010年12月3日21時54分］