山口組トップ３不在で年末恒例の納会中止

　６代目組長篠田建市（通称・司忍）受刑者（６８）が服役中のうえ、ＮＯ・２、ＮＯ・３が相次いで逮捕された指定暴力団山口組（神戸市）が、年末恒例の組行事「納会」を中止することが１１日、捜査関係者への取材で分かった。納会の中止は初めてという。

　代わりに毎月開かれる通常の定例会として１３日に約８０人の直系組長らが集まり、来年に向けての体制を確認する。

　捜査関係者によると、納会は毎年１２月１３日に開かれ、直系組長らが羽織はかまの正装で参加。１年の締めくくりや新年のお祝いとして酒宴が催されるほか、次年度の組指針が発表される。

　山口組をめぐっては、京都府警が１１月、恐喝容疑でＮＯ・２の高山清司被告（６３＝恐喝罪で起訴）を、大阪府警が今月１日、暴力団対策法違反容疑でＮＯ・３の入江禎容疑者（６６）を逮捕。トップ３が不在の事態で、祝い事を自粛したとみられる。（共同）

　［2010年12月11日22時40分］