TVTestの導入と使い方

TVTest EPG番組表

インストール前

対応 BonDriver が開発されているチューナーを買ってきます。
対策版の罠もあったりしますのでここで情報収集しましょう。
予め、フォルダオプションの設定で、拡張子やシステムファイルの表示が行われるようにしておきましょう。

用意ができたらドライバのインストールを行います。
初期不良や受信できない環境の場合もありますので、まず純正のドライバとプログラムで正常に視聴できるか確認しておくと良いと思います。

TVTest で視聴を行うには別途 MPEG-2 のデコーダが必要です。
もしお使いの環境に入っていない場合は、インストールしておく必要があります。
(Vista/7 では Microsoft のデコーダがデフォルトで入っています)
以下のデコーダで動作が確認されています。

インストール

TVTest の動作には Visual C++ 2005 SP1 のランタイムライブラリが必要です。
まだインストールされていない場合は、以下よりダウンロードしてインストールしておきましょう。
Microsoft Visual C++ 2005 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ ATL のセキュリティ更新プログラム
(タイトルが紛らわしいですが、これが現時点での最新のランタイムです)
インストールするランタイムはTVTest が x86 版か x64 版かに合わせてください。
TVTest が x86 版の場合は vcredist_x86.exe を、x64 版の場合は vcredist_x64.exe をダウンロードしてください。

ここのトップDTV関係ツールの HDUS アップローダーから TVTest のアーカイブをダウンロードします。
適当なフォルダを作成して、アーカイブ内のファイルを展開します。
アクセス権限の問題がありますので、Program Files 内は避けた方が無難です。
展開したら、まず TVTest.txt に目を通しましょう

そうしたら、TVTest.exe と同じフォルダに、どこからか入手してきた BonDriver を入れます。
その際には、BonDriver に付属の説明書をよく読みましょう

EPG 番組表を利用するためには、EpgDataCap_Bon に付属している EpgDataCap2.dll が必要です。
EpgDataCap_Bon はDTV関係ツールの Friio アップローダーからダウンロードできます。

初回起動

初期設定ダイアログ

TVTest を最初に起動した際に(正確にいえば、TVTest.ini ファイルがない場合に)、初期設定ダイアログが表示されます。
初期設定ダイアログ

[ドライバ] の部分には、先ほど入れた BonDriver を選択します。

[デコーダ] の部分には、使用したい MPEG-2 デコーダを選択します。
ここで「デコーダが見付かりません」と表示される場合は、デコーダがインストールされていませんので、そのままでは視聴することが出来ません(録画は可能です)。
視聴したい場合は一端キャンセルして終了させて、これや ATI が配布しているデコーダ等をインストールして、デコーダを使用できる状態にしましょう。
リストにあるからといって、必ずしもそのデコーダが視聴に使用できる訳ではありません。
MPV Decoder Filter (MPC - MPEG-2 Video Decoder)、ATI MPEG Video Decoder 辺りが動作実績があり無料で利用できるので良いと思います。
なお、GPL MPEG-1/2 Decoder は SD にしか対応していないようです。また、ffdshow はチャンネル切り替え時にノイズが出るなど一部問題が出る場合があるようです。

[レンダラ] の部分は、環境やデコーダによって最適なものが変わってきますが、基本的に以下がおすすめです。

Windows 2000デフォルト
Windows XPVMR9(重ければ VMR7)
Windows Vista/7EVR

よく分からない場合は取りあえず「デフォルト」でも良いと思います。
ただし、CyberLink のデコーダを使用する場合は、レンダラをデフォルト以外にしないとNHK教育で正方形表示の刑が待っています。
再生支援を有効にしたい場合に最適なデコーダとレンダラの組み合わせを見付けるには、再生支援の利用を参照してください。

[カードリーダ] は、外部カードリーダを使用する場合は「スマートカードリーダ」を、SKNET 系などで本体内蔵カードリーダを使う場合は「なし(スクランブル解除しない)」を選択します
これは、現在 SKNET 系の場合は BonDriver の側でスクランブル解除処理を行っているため、TVTest 側でスクランブル解除する必要が無いためです。
「HDUS内蔵カードリーダ」という項目もありますが、これはその昔未対策版で純正ドライバにパッチを当てていた時代に使用したもので、今から導入する場合には関係ありません。

起動

設定を終えて [OK] ボタンを押すと、TVTest のメインウィンドウが表示されて初期化処理が始まります。
ここで「BonDriverの初期化ができません。チューナを開けません。」というダイアログが出た場合は、BonDriver からチューナがオープンできないというエラーが返ってきてしまっています。
エラー
原因としては主に以下が考えられます。

残念ながら、TVTest 側ではエラーの原因は把握できません。
以下の点を確認してください。

BonDriver_HDP2 を使用していて多い間違いとして、BonDriver_HDP2.dll.ini が BonDriver_HDP2.ini や BonDriver_HDP2.dll.ini.txt になっている場合があります。

もう一つ多いエラーとして、DirectShow 関係のエラーがあります。
「〜が接続できません」などと表示される場合は、レンダラ及びデコーダを変えてみてください。
また、「MPEG-2 Demulitplexerが〜」と表示される場合は MPEG-2 Demultiplexer がインストールされていない可能性があります。
Windows をインストールしたフォルダ内の System32 フォルダに mpg2splt.ax ファイルがある場合、それを regsvr32 で登録することでインストールすることが出来ます。
具体的には、コマンドプロンプトを管理者として実行し、
regsvr32 C:\Windows\System32\mpg2splt.ax
と入力して Enter キーを押します。

チャンネルスキャン

初回起動時、初期設定ダイアログで指定されたドライバでまだチャンネルスキャンが行われていない場合は、チャンネルスキャンを確認するダイアログが表示されます。
チャンネルスキャンは、視聴可能なチャンネルを検出する処理です。
ここでチャンネルスキャンを行う場合は [はい] を、行わない場合は [いいえ] を選択します。チャンネルスキャンは後でも設定ダイアログから行えます。
また、チャンネルスキャンを行わずに直接番号でチャンネルを選択して使用することも可能です。
[はい] を選択した場合、設定ダイアログのチャンネルスキャンのページが表示されますので、[スキャン開始] ボタンを押してチャンネルスキャンを開始します。
BS/CS の場合は、スキャンを行わなくてもプリセットのチャンネル設定が読み込まれますので、通常それを利用すれば良いと思います。

スキャン時の注意として、深夜などで停波している局は検出できません。
もし検出できない局がある場合は、ラテ欄などで放送を行っているか確認しましょう。

スキャン開始前に [サービスを検索する] にチェックを入れると、一つの物理チャンネル内にある各サービスをチャンネルとして検出するようになります。
そうすることで、マルチ放送(一つのチャンネルで複数の番組を同時に放送すること)を行っている放送局において、各サービスをチャンネルとして直接選択できるようになります。

以下、サービスを検索するオプションを使用した場合と使用しなかった場合の差異を示します。
サービスを検索した場合 サービスを検索しない場合

ただし、マルチ放送を行っている放送局は限られるので、余計なチャンネルが沢山検出されてしまうと思います。
上の例では、実際にマルチ放送を行っているのはNHK教育、TOKYO MX、放送大学だけです。
そういう場合は、スキャン後の各チャンネルの左側にあるチェックを外せば表示されなくなります。
また、マルチ放送は常に行われている訳ではなく、マルチ放送が行われていない時はどのサービスを選択しても同じ番組が表示されます。

[信号レベルを無視する] をチェックすると、スキャン時に信号レベルを無視します。
信号レベルを取得できない BonDriver を使用している場合や、信号レベルの低いチャンネルを何とかして検出したい場合にチェックします。
ただし、チェックをするとスキャンに掛かる時間が増します。これは、チェックをしない場合には信号レベルの低いチャンネルをすぐに飛ばすようにしているためです。

チャンネルスキャンで何のチャンネルも検出されない場合、アンテナが正しく接続されているかなどを再確認して、[信号レベルを無視する] をチェックして再度検索してみます。
それでも検出できない場合は、受信環境が整っていない可能性があります。
また、SKNET 系の場合、残念ながらハズレを引いてしまった可能性があります。
スキャンに必要なデータは暗号化されていないので、チャンネルが拾えない場合スクランブル解除周りの問題ではありません。

視聴確認

チャンネルスキャンが終わったら、適当なチャンネルを表示させてみましょう。
ウィンドウ下部のステータスバーの左から二番目の部分をクリックするとチャンネルを選択できます。
うまく映像が表示されない場合は、以下の点を確認してみてください。

ステータスバーの [〜dB / 〜Mbps] の部分に信号レベルと受信したデータのビットレートが表示されるので、データが受信できているか確認します。
ビットレートが0か一桁の低い値になっている場合、ストリームが受信できていません。
その放送局が放送休止中でないか確認しましょう。

ステータスバーの [D 〜 / E 〜 / S 〜] の部分を見て、D と E が増え続けている場合は正常なデータを受信できていません。
S が増え続けている場合は、スクランブル解除ができていません。 B-CAS カードが正しい向きで確実に挿入されているか確認してください。
確認したら TVTest を起動し直してみましょう。

映像が表示された瞬間に不正終了してしまう場合は、デコーダとレンダラの相性が悪い可能性があります。
TVTest.ini ファイルを一端削除して、初期設定をやり直してみましょう。

使い方

TVTest に付属のヘルプを参照してください。

Tips

地デジから BS/CS のチャンネルに簡単に切り替えたい

ステータスバーの一番左(デフォルトの場合)にある [地デジ] などと表示されている部分を右クリックすると、直接他の BonDriver のチャンネルに切り替えられます。

配色を変えたい

標準の配色がダサいと思ったら配色を変更しましょう。
画面の右クリックメニューから [設定] を選択して、左のリストから [配色] を選択します。
一番上の [プリセット] のリストの中から好きなものを選択しましょう。
もちろん自分で配色をカスタマイズすることもできますが、かなり面倒です。

質問

TVTest.txt の「ヒント」の部分も参照してください。

動作が重いので軽くなりませんか。

負荷の大部分は MPEG-2 デコーダです。
デコーダやレンダラを変えるか、デコーダの設定を変えてみてください。
ATI / Microsoft / CyberLink のデコーダが比較的軽いようです。ATI のデコーダはなぜか GeForce でも使えます。
GPU の再生支援を利用すれば再生負荷を下げられます。詳しくは再生支援の利用を参照してください。

チャンネル切り替えが遅いです。早くなりませんか。

原理的に無理です。

アナログ放送より遅れて表示されます。

そういうものです。

チャンネルを切り替えた時に E や S の値が増えます。

正常な動作です。
E がカウントされるのは、チューナーによって選局時にゴミデータが送られて来るためです。
S がカウントされるのは、スクランブル解除に必要な鍵のデータを受信する前に来たデータは、スクランブル解除できないためです。

戻る