プロフィール

清水 淳司
1984年4月1日、フジテレビジョン入社。以来第二制作部12年、FCC7年と主にバラエティ畑を歩む。「いただきます」「笑っていいとも!」「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」「うれしたのし大好き」「ポンキッキーズ〜爆チュー問題」などを担当。4年間の美術プロデューサー生活を経て、現在はライツ開発局 コンテンツ事業センター 映像企画部勤務で、主にバラエティのDVDを企画・制作するプロデューサー。大分県出身

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2010年11月08日(月)

日本シリーズ中継のおかげで3冠王

日本シリーズ中継のおかげで、先週のフジテレビの視聴率はゴールデン14.4%・プライム15.0%・全日8.8%と見事3冠王に輝きました。とてもおいしかったという結果に終り、ハッピーでした。

今年の日本シリーズは地上波全国放送のない日もあり、しかも低視聴率だったのですが、試合的には名勝負だったと思います。延長戦にもつれこんでシリーズ史上最長の5時間43分の死闘の末引き分けた第6戦と、延長12回の末ロッテが8対7で中日を下してクライマックスシリーズ3位から初めて日本一に輝いた第7戦の視聴率は予想外の高視聴率でした。フジテレビ系で放送した視聴率はこんな感じでした。
・第6戦(18:00〜24:04OA)…18.9% ※東海地区32.0%
・第7戦(18:00〜23:14OA)…20.6% ※東海地区34.6%

2ケタ取れれば御の字と予想していたのが、見事に裏切られました。視聴率的にはうれしい悲鳴です。こんなに視聴率が取れる長時間特番なら大歓迎です。

ただ、営業的にはきつかったと思います。野球のナイター中継の場合は、延長対応で何分延長ならCMが何チャンスか増えるというように、CMフォーマットの階段編成をしています。日本シリーズ中継も当然階段編成でCMを用意していたはずですが、たぶん1時間延長までしか想定していなかったと思います。第6戦も第7戦も21:50ちょい過ぎ頃のCM90秒を最後に、番組終了前のCM90秒までいっさいCMが流れなかったと思います。延長戦の大半はNHKの野球中継みたいな感じになったのです。

第6戦の歴史的な延長のおかげで、「土曜プレミアム」「バブルへGO!」は24:10からの放送となり9.0%でした。深夜としては高視聴率ですが、スポンサーとしてはゴールデンとプライムの時間帯に流れる予定だったCMが深夜に流れることになったのでおいしくなくなったわけです。営業としては辛いところです。

同様に第7戦後の「パーフェクトリポート」も23:20からの放送となったから、花王さんのCMは深夜帯に流れることになったのです。ただ、番組としては最高視聴率の9.7%をマークしたので、逆においしかったのかもしれません。

そんなわけで、5時間43分かかった第6戦と4時間56分かかった第7戦の日本シリーズを放送したフジテレビは、かなりおいしい面があったけれどもおいしくなかった面もあったわけです。

 


コメント


フジテレビさんは視聴率が良くて喜んでいるかもしれませんが、それは野球が良かっただけではないと思います。後の番組を楽しみにしていた人たちが、何時に終わるか分からずイライラしながら早く終わるのを、見ながら待っていただけもあります。9時以降通常放送と野球の延長があったらどうでしょう?。ただ喜ぶだけでなく、そちらも考えてほしいです。この中継で野球が嫌いになる方もいるかもしれません。
テレビの無制限延長は、現場の混乱が、目に浮かぶようです。最後は、下手にCMを入れると、視聴者からの翌日クレームを恐れ、さじを投げたのでしょう。スポンサーも、日本一が決まる試合なら納得したでしょう。調べていなかったのですが、パーフェクトリポート、9%代で、最高ですか…。キャストはそろっているものの、ドラマ編成担当局は、何を考えているのかと声を大にしていいたいです!。
リアルスコープを楽しみにしていた我々はネット上で「26:20って(--;)」と叫びあっておりました。
内容的にもオートレースのあの彼女に注目が集まってもいいくらい面白かったのに…残念です。
毎回毎回接戦になったら視聴率的にはいいんでしょうがそうはうまくいかないのが勝負事の難しいところですね。
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