また、一つ興味深い事実として、
西洋人たちの眼には、朝鮮が多人種国家であると映ったという点だ。
オランダの医師シーボルト(Fr.von Siebold)は、
朝鮮人の外見から、コーカソイドとモンゴロイドの特性が見て取れるとし(『Nippon』1840年代)、
プロイセンの商人オッペルト(E.J.Oppert)も、
朝鮮人が異なる2つの民族が混ざり合った人種だと考えた(『A Forbidden Land:Corea』1880)。
イタリアの外交官ロセッティ(C.Rossetti)も、
朝鮮人が東方人と南方人の混血だとし(『Corea e Coreani』1904)、
英国人画家レンドール(A.H.Savage Landor)は、
朝鮮人に『あたかもアジアに居住しているすべての人種の標本が、
その小さな半島に定着しているようだ』と見た(『Corea or Cho-sen』1895)。
このように、朝鮮人を色々な人種の混合と見た西洋人たちの記録は、
最近学者たちが提起している韓国単一民族説の「虚像」に対する議論ともよく合致している。
イ・グァンス(李光洙)の、
『朝鮮民族論(조선민족론)』(東光叢書1933)以前は、
朝鮮人が単一血統の民族だと表現されることはなかったという。
シン・チェホ(申采浩)(『讀史新論(독사신론)』1908)、
パク・ウンシク(朴殷植)『夢拜金太祖(몽배금태조)』1911)等は、
朝鮮人が多様な民族で形成されているという事実を、特別な拒否感を示すことなく認めていた
(パク・チャンスン(朴贊勝)『民族、民族主義(민족、민족주의)』2010)。
ところが、日帝による強制占領期間や、南北分断などの歴史的・政治的経緯によって、
単一民族という「イデオロギー」が「作り上げてられて」いったのだ。
したがって、今日我が国で移民・国際結婚が広がるのを、目新しいことだと考えたり、
差別的な視線で眺める必要はない。
本来、韓国は多様な外見の人々が共存し、
色々な人種が共に混ざって住む「多文化社会」であるからだ。
ちょうど、今日は世界人権宣言の日だ。
関連資料
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