2010年10月13日 19時45分
広島市の原爆資料館は13日、米国が9月15日に実施した臨界前核実験に抗議し、最後の核実験からの日数を示す「地球平和監視時計」の表示を「506」から「28」に戻した。リセットは北朝鮮が09年5月25日に実施した2度目の核実験以来で、01年8月6日の設置から13回目。
リセットボタンを押した前田耕一郎館長は「米国は核兵器を持ち続ける意志を示しており、残念。現実を感じざるを得ない。期待するだけでは駄目で、市民が声をあげることが必要だ」と話した。「核兵器なき世界」を掲げるオバマ大統領を支持する広島市の「オバマジョリティー・キャンペーン」については「廃絶したいという大統領を応援する方向性は間違っていない」と語った。【矢追健介】