世界初! 韓国でがん探知犬マリーンのクローン犬誕生!
韓国ソウル大学のクローンチーム・李柄千教授ら、研究チームとがん探知犬マリーンを囲んで。
クローン犬技術では世界の最先端を行く、韓国ソウル大学のクローンチーム・李柄千教授が、RNLバイオのラ・ジェンチャン社長協力のもと、がん探知犬マリーンから採種した皮膚をもとに、クローン犬を育成、無事2008年5月28日に誕生したとの報告をいただきました。
この研究チームは、2005年に世界最初のクローン犬を誕生させ、また韓国税関局の要請で麻薬探知犬のクローン7頭を育成し、その優秀な能力が証明され、クローン技術が大いに注目を集めました。
昨年秋に、韓国から研究チームが来日し、当犬舎を訪れ、クローン育成のための皮膚を採種し、持ち帰り育成を続けていたものです。
がんの早期発見につながるがん探知犬の可能性が大きく広がりました。
■2008年5月21日 AFP通信社より世界に配信されました。

韓国研究チームによる、がんの細胞をかぎわけるように訓練された
がん探知犬のクローンの育成

 韓国のクローン研究チームのメンバーでもあるRNLバイオ社の社長によれば、ブラックレトリバーのマリンの細胞は代理母犬にインプラントされ、今月(2008年5月)の下旬にはクローンが見られるでしょう、とのこと。

 6才半のマリンは病気により子宮を摘出している。この犬のオーナーは佐藤悠二さん、千葉県白浜にあるセントシュガー探知犬トレーニングセンターのヘッドトレーナー。佐藤さんによると、2005年に世界で最初のクローン犬に成功したソウル大学の専門家達が、このプロジェクトのためにマリンの皮膚の細胞をソウルに持ち帰ったという。

 「世界トップのがん細胞探知犬であるマリンのクローンをつくります。これでがん探知犬の研究を促進したい。世界で最初のがん探知犬クローンです」と佐藤さん。同プロジェクトによって二頭のクローンをつくり、佐藤さんの犬舎で訓練することになっている。その後一頭は研究のためソウルへ戻り、もう一頭は佐藤さんのもとに残る。成功すればさらにふやすことも検討している。犬の探知能力の研究のため、マリンのクローンをもっとふやし、世界中に届けたい、と佐藤さん。

 すでに数か国で、初期の治療可能な段階で各種がんを発見できる能力を犬がもっているのかを研究している。がん細胞にはたしかに匂いがあるので、理論的には犬がそれを感知するのは可能だろうとのこと。RNLバイオ社の犬の商業クローン化は米国の女性から死んだ愛犬のクローンを作る要請があったのが初めて。二月には15万ドルで同犬の細胞からクローン犬を作る予定だ、と発表した。ソウル大学は2005年に世界最初のクローンアフガンハウンド「スナッピー」を誕生させた。スナッピーは今月父親になる予定。またこの研究チームは韓国税関局の要請で麻薬探知犬のクローンを7頭誕生させており、彼らは通常の犬よりも訓練が簡単であるとのこと。
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