最終更新: 2010/12/11 21:07

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沖縄・石垣市議会議員2人が尖閣諸島・南小島に上陸 海保、2市議から事情聴取

沖縄・石垣市の市議会議員2人が10日、尖閣諸島の南小島に上陸した。
2人は、石垣市議会が調査目的での上陸を認めるよう国に求めていたが、返答がなく、強行上陸したと経緯を説明している。
10日午後8時35分、石垣島に1隻の漁船が戻った。
石垣市議会の仲間 均議員(61)は、「石垣市の行政区域ですから、誰が何と言おうと(今後も)行きます。必ず上陸します」と話した。
石垣市議会の仲間議員と箕底(みのそこ)用一議員(29)は10日午前、尖閣諸島の南小島に上陸した。
船を降り、先に島に向かって泳ぎ始めたのは、仲間議員だった。
船上には、日の丸がはためいていた。
9日、石垣島を漁船で出航した市議らは、尖閣諸島付近の海上で一夜を過ごし、10日午前、泳いで南小島に上陸した。
船上で、仲間議員は「魚を釣っているんですが、魚が入れ食いの状態です」と話していた。
かつお節工場の跡地などを調査し、上陸時間はわずか40分だった。
箕底議員は「ものすごくいい島だなと思いました」と話した。
仲間議員は「(海保の)巡視船は、きのう(9日)の夜のですね、8時ごろから追尾されて。9時ちょっとすぎまで追尾をされていました」と話した。
市議らは、固定資産税の評価などの調査のため、政府に上陸を認めるよう要求したが、明確な回答がなく、上陸を強行した。
菅首相は「現在、海上保安庁が事実関係を把握をしていると、そう承知してます」と述べた。
仙谷官房長官は「政府としては、何人も尖閣諸島への上陸を認めないという方針を取っておりますので、それを堅持しているということであります」と述べた。
これに対し、石垣市の中山義隆市長は「わたしも一緒に行きたかったぐらいですので。彼らの行動は、しっかり議員としての思いで活動したと確認しています」と述べた。
今回の上陸に対し、中国側は早速、反応を示した。
政府系新聞の中国新聞網は、「尖閣諸島は中国固有の領土だ。中国の主権を守ることと、領土を守ろうとする立場は明確で、断固としたものだ」と伝えた。
尖閣諸島上陸について、石原東京都知事は、「いいじゃないですか。まあどういう目的か知らないけれども。何かやっぱり態度で示さなかったら、このままズルズルズルズル乗っ取られちゃう」と述べた。
衝突事件以来、緊張が高まったままの尖閣諸島海域。
9日、中国側は、自国の漁業監視船が尖閣諸島海域に接近した際の映像を放映した。
中国側のカメラが、警戒する日本の巡視船をとらえていた。
映像には、「わが国の海域での巡回だから、(日本は)妨害しないでほしい」と呼びかける漁業監視船幹部の姿があった。
今回の尖閣諸島への上陸に、東海大学海洋学部・山田吉彦教授は、「本来であれば、日本の法律に基づいて上陸を果たしていただきたい。日本がしっかりと管理、目的を持って尖閣諸島を使わないかぎりには、中国は、尖閣諸島に新たな進出をしてくる可能性があると思います。政府は、地元の声に耳を傾けて、島に入ることも認めるべきだと」と話した。
今回の上陸に関し、第11管区海上保安本部は、戻った市議に接触し、事情聴取を行っている。

(12/11 01:53)


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