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元助教不正:東大が再発防止策 教授の学生指導担当外す

 東京大大学院工学系研究科のトルコ人元助教、アニリール・セルカン氏の論文不正や経歴詐称問題で、東京大は26日、調査結果と再発防止策を発表した。アニリール氏の「倫理・規範意識の著しい欠如」に加え、指導教員だった松村秀一教授に「教育者としての誠実性や責任感をめぐる問題」があったと認定し、松村教授を9月16日付で学生の指導担当から外したことを明らかにした。また、工学系研究科やアニリール氏が在籍した建築学専攻の学位審査に問題があったとして、倫理ガイドラインを作って論文審査体制を見直すなどの対策を取った。

 アニリール氏は03年に東大から工学博士号を取得し、05年に助手(現助教)に採用された。しかし、博士論文の約4割が他人の論文からの盗用だったり、多数の論文不正や経歴・業績の詐称が発覚、今年3月に懲戒解雇された。東大は松村教授の処分を検討している。【西川拓】

毎日新聞 2010年11月26日 13時17分(最終更新 11月26日 13時23分)

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