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一夜限りのトリスバー 開高健さんしのび開店

 【大阪】作家の開高健さん(1930~89)が少年期から青年期を過ごした大阪市東住吉区の旧宅で10日、開高さんをしのぶ「一夜限りのトリスバー」が開店した。

 旧宅は今月半ばにも売却、解体される見通しで、「バー」はまちづくりボランティアらが企画。事前予約したファンや同級生ら約40人が集った。

 「バー」では、開高さんが寿屋(現・サントリーホールディングス)社員時代に生み出したキャッチコピー「トリスを飲んで『人間』らしくやりたいナ」の言葉で乾杯して開会。約30年前に開高さんが母校の大阪府立天王寺高校(旧制天王寺中学校)で講演した時の録音テープが流され、生前の開高さんの思い出話に花が咲いた。

 旧制中学時代の同級生の京都大名誉教授、作花済夫さん(80)は「開高は気さくな勉強家だった。たくさんの人たちが集まってくれてうれしい。すごい作家なんだと再認識しました」と話し、笑顔でグラスを傾けた。【矢島弓枝】

2010年12月11日

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