中国、消費者物価が５・１％上昇　追加利上げ観測も

　【北京共同】中国国家統計局は１１日、１１月の消費者物価指数が前年同月比で５・１％上昇したと発表した。２００８年７月（６・３％上昇）以来、２年４カ月ぶりの高い伸び。食品価格は１１・７％上昇し、前月（１０・１％上昇）より上昇幅が拡大した。

　物価上昇率は７月から５カ月連続で政府目標の３％を上回り、上昇幅も拡大。預金準備率の引き上げなど相次ぐ引き締め策にもかかわらずインフレ傾向に歯止めがかからない状況に、当局は危機感を強めている。インフレ抑制のため、中国人民銀行（中央銀行）が追加利上げに踏み切るとの観測もある。

　非食品価格は１・９％上昇した。工業品の卸売物価は６・１％上昇と、前月（５・０％）より上昇幅を拡大しており、今後の消費者物価の押し上げ要因となりそうだ。