「便乗」か「真面目」か

●長谷川理恵（タレント）

「またやってるよ」なんて意地悪な声が聞こえてきそうだ。神田正輝（５９）との仲が取りざたされているタレント・長谷川理恵（３７）のことである。年の差、２２歳。元カレ・石田純一（５６）が同じく２０歳以上も離れた東尾理子（３５）との再婚で再びブレーク中なことから、「だったら私も」と“便乗作戦”に出たのでは、という見方だ。

「なにしろ、“機を見るに敏”というか、話題づくりにはコト欠かない人ですからね。もともとは雑誌のモデルでドラマに顔を出したこともありますが、ドラマがコケた頃から石田と付き合い始めた。当初は石田の名文句“不倫は文化”もあって注目されたが、マスコミに飽きられた頃から、マラソン、ゴルフ、サーフィンなどで話題を振りまくようになった。中でも感心するのは０２年の“野菜ソムリエ”取得です。まだ世間がそんな資格の存在すら知らない頃からいち早く目をつけ、早々に手に入れた。今では“芸能界一の野菜通”として各地の講演に引っ張りだこです」（芸能記者）

「便乗作戦」を勘ぐられるのは、過去にこんな実例があるからだ。

「石田との破局が取りざたされた数年後のことですが、当時はまだ石田の側に未練があったのか、２人の動きが妙に“連動”することが相次いだのです。たとえば、長谷川が何かのイベントに出席し、ついでに石田についてもコメントすると、間髪を入れず石田も別のイベントに出席し、長谷川への未練を語る。それが同日になったこともあります。そんなところから“あの２人はまだ連絡を取り合って、互いに話題を盛り上げているのでは”などと噂されたものです」（イベントプロデューサー）

　もっとも、長谷川をよく知る関係者からは、そんな声は聞こえてこない。いや、むしろ、まったく逆の見方が大勢だ。

「理恵ちゃんは真面目すぎるんです。何にでもいちずだから、かえって周囲に誤解されることがある」

「真面目さの原因」は彼女の複雑な生い立ちにあるともいう。ズバリ、父親の不倫だ。大手自動車メーカー勤務の父親はベルギー駐在時代、現地の女性と親しくなり、３人の子供をもうけている。日本に残された妻は長い間、この事実を知らず、９８年に父親が子供たちを認知すると、その翌年、両親は離婚した。ちなみに、後年、父親はそのベルギー女性と再婚したという。

「そんな経験があるから、理恵ちゃんは男選びには慎重になってしまうのです。男にチラとでも疑わしい部分があると、真剣に悩み、その分、趣味にのめりこんでいく。そんな態度が周囲からは“煮え切らない”と見られてしまう。こんどの神田さんとだって、結論が出るのはずっと先のことだと思いますよ」（前出の関係者）

　売り出すための「便乗作戦」か、「悩みに悩んだ末」の途中経過か。双方がたまたまドッキングしたとすれば、その「プロ根性」は驚嘆に値する。

（日刊ゲンダイ2010年12月9日掲載）