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岩隈残留は「代理人の失態」

2010年12月11日
スポーツ

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【プロ野球】ポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍を目指していた岩隈久志投手(29)は独占交渉権を獲得していたアスレチックスとの交渉が合意に達せず楽天残留が決まった。1998年に創設された同制度では初めてのケースになったが、なぜこんな結末を招いたのか。メジャー関係者の間からは、岩隈の代理人・団野村氏の責任を問う声が浮上した。
大手エージェントだったら結果は違った
 ア軍のビリー・ビーンGMは「交渉の機会を与えてくれた楽天に感謝している。合意できなかったのは残念」と話し、団氏は「誠心誠意、全力で交渉したが代理人として勧められる条件にならず、大変残念」とのコメントを出した。ア軍側が提示した条件は4年総額1525万ドル(約12億5000万円)。これに対して岩隈サイドは希望額と大きな隔たりがあるとし、最後まで歩み寄ることはなかった。メジャー関係者は「ア軍との交渉が、まずかった」と指摘する。「破談の根本的な原因は代理人の情報収集不足。過去に行われた日本人入札の8割は、実質的には“談合”。意中の球団の落札を実現するためにライバル球団が、どのくらいの予算を持っていて、いくらで応札してくるかの情報収集を抜かりなくやっていた。30球団のできるだけ多くと良好な関係を築き、独自の情報網を持っている大手エージェントが、今回の契約を扱っていたら結果は違っていたと思う」
 つまり、情報収集能力に限界のある団氏の個人事務所(KDNスポーツ社)の“敗北”というのが業界内の見方なのだ。
 また、別のメジャー関係者は「そもそも団氏にとっては、アスレチックスに独占交渉権が渡ったこと自体が大誤算だった」とし、その裏事情をこう語った。
「早い段階から岩隈側の本命球団はドジャースだった。団さんにとっては野茂を抱えていた時代からの人脈もあるし、ド軍側も日本人選手獲得に関わるキーマンがシーズン中に何度か極秘来日していた。あとは入札を成功させるだけだったが、肝心の最後の詰めが甘かった。一番ショックを受けているのはド軍ですよ。ア軍入札の動きを事前に把握し切れなかった代理人の失態です」
 楽天残留が決まった岩隈は順調にいけば、来オフにも海外FA権を取得して、メジャー30球団と移籍交渉ができる。そして最終的にドジャースを選択することになるのか!?

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