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【衝撃事件の核心】“妹思い”の兄心?暴行エスカレートのワケは…神戸2少年死傷事件 (4/4ページ)
このニュースのトピックス:衝撃事件の核心
松田被告は事件が発覚した日の午後8時過ぎ、母親らに連れられ、捜査本部のある須磨署に出頭。調べに対し「妹を連れ回されて腹が立った」と、釜谷さんらへの暴行を認めた。
幼いころからの「妹思い」の部分が爆発し、激しい怒りを釜谷さんらに向けたとみられるが、妹は友人とみられる少女2人らとともに遊んでいただけで、捜査幹部も「人の命を奪うほどか」と動機については首をかしげる。
捜査本部は、事件にかかわったとみられる松田被告の仲間ら10人以上から事情聴取したが、暴行への関与が裏付けられたのは松田被告のほかには、建設作業員の少年(19)だけ。その他の仲間は、まわりで見ていただけで暴行には加わっていないとみている。このうち4人は車での監禁や現場から榊原さんの財布を持ち去った窃盗容疑などで逮捕された。
当初は殺人などの容疑で逮捕された松田被告だが、神戸地検は暴行の程度などを判断し、傷害致死罪などでの起訴にとどめた。
今後、松田被告は裁判員裁判で激しい暴行の真意をどう述べるのか。周囲の若者はなぜ、死ぬほどの暴行を止めなかったのだろうか。
衝撃的な事件の真相は、今もなおベールに包まれている。