[PR]
ニュース:事件 RSS feed
【衝撃事件の核心】“妹思い”の兄心?暴行エスカレートのワケは…神戸2少年死傷事件 (1/4ページ)
このニュースのトピックス:衝撃事件の核心
車内で発見された2人は顔が判別できないほど腫れ上がり、血まみれで意識を失っていた−。神戸市須磨区の小学校前で10月末、元専門学校生の釜谷圭祐さん=当時(19)=と友人の榊原諒さん(19)が暴行され死傷した。兵庫県警は殺人、殺人未遂事件として捜査本部を設置したが、発生当日に現場近くに住む無職の松田智毅被告(22)=傷害致死罪などで起訴=が出頭したことで急展開。10月から11月にかけて、松田被告に呼び出された少年ら5人も逮捕された。ところが、松田被告は「妹を(釜谷さんらに)連れ回されて腹が立った」という動機しか供述していないとされる。2人の少年は妹と夜遊びをしていただけで、なぜ壮絶な暴行を受けなければいけなかったのか。いまだ解明できない“心の闇”が残されている。
きっかけは母の電話
事件が起きたのは10月29日未明のことだった。釜谷さんと榊原さんは、松田被告の妹や少女ら計5人で兵庫県明石市内のカラオケ店などで遊んでいた。この時点では松田被告と釜谷さんらに面識はなかった。
「(妹が)門限を過ぎても帰ってこない」
明石市内の居酒屋で友人らと酒を飲んでいた松田被告の携帯電話に、母親からかかった1本の電話がきっかけだったとされる。
母親から相談された松田被告は妹に電話をかけた。だが、応答がなかったことでいらだち始めた。結局、松田被告は席を立ち、別の複数の仲間に電話をかけ始め、妹の“捜索”を指示したという。