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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ ソウルでの天皇誕生日
このニュースのトピックス:外信コラム
各国のナショナルデー、つまり“国の祝日”は日本の場合、対外的には天皇誕生日(12月23日)になっていて、大使館主催の記念パーティーがある。ソウルでは6日、都心のホテルで約800人の客を招いて開かれた。23日は年末でクリスマス前なので毎年、早めに開催される。今年はたまたま訪韓中の中曽根康弘元首相も出席しあいさつをした。
メモなしのごく簡単なもので「日本の天皇制は2千年の歴史があり、天皇制のおかげで日本人は団結し発展してきた。その天皇誕生日にこんなにたくさんの方々がお祝いにきていただき心から感謝します」といった内容だった。
韓国での堂々とした“天皇賛歌”だったので出席者の間でちょっとした話題になった。みんなごく自然に受け止めていたようで、これも“中曽根人気”のせいだったか。
中曽根元首相は日本の歴代首相のなかで最も知られている。1983年、日本の首相として初めて韓国を公式訪問し、在任期間も長かった。雑誌の表紙に初めて登場した日本人であり、テレビで初めて流れた日本語も彼の声だった。もっとも、このところ日韓関係が良好ということもある。韓国は北朝鮮や中国と関係が悪くなると、日本とは良くなる。日本にもそれがあるかもしれない。(黒田勝弘)