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【記者ノート】内弁慶の巨人打線 低反発球の導入で迫られる体質改善 (1/2ページ)
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プロ野球横浜の球団売却問題が表面化した10月1日、中日が4年ぶりにセ・リーグの優勝を決めた。満ち足りた表情で受け答えする落合監督の優勝インタビューを聞いていると、この1年間うっすらと巨人打線に抱き続けていた疑問が像を結んだ。
「(当たり損ないが本塁打になる)狭い球場でやっていると打撃が雑になる。広い球場に来ると、(飛ばそうとして)もっと雑になる。ナゴヤドームではしっかりとらえないと本塁打にならない」
巨人打線のもろさを見事なまでに言い当てていた。
巨人打線は今季、レギュラーシーズンでリーグトップの226本塁打を放った。内訳は64試合を戦った東京ドームの124本に対し、80試合を戦った東京ドーム以外では102本。東京ドームでは1試合平均1.93本だが、東京ドーム以外では1.27本に下がる。坂本を例に挙げれば、東京ドームで23本を量産した一方、東京ドーム以外ではわずか8本だった。
東京ドーム以外で本塁打が出にくい内弁慶体質は、チームの得点力に直結し、平均得点は東京ドームの5.62点に対し、東京ドーム以外は4.38点。勝敗では東京ドームの42勝22敗の貯金20から、東京ドーム以外では37勝42敗1分けの借金5に落ち込んだ。