自分でWebサービスを作ってたら起業することになりました

このエントリーを含むはてなブックマーク

はじめに

最近はてな界隈で、自分でWebサービスを作る人が話題になっていますね。

自分でWEBサービスを作りたいと思っている人へ

http://anond.hatelabo.jp/20101203150748

僕もこの元増田と同じように、数年前から自分でWebサービスを作りたいと考えるようになり、いくつかWebサービスを作りました。

その結果、サイバーエージェント・ベンチャーズ様から事業支援していただけるが決まり、起業することとなりました。

今日はそのご報告と、これまでやってきたことを改めてまとめようと思います。

僕と同じように個人でWebサービスを作りたいと思っていて、ゆくゆくは起業を考えている人の参考になれば・・・。

作る人間になりたい

数年前から、いろんな国内外のWebサービスが取り上げられたり使っているうちに、自分も同じようなアイデアを持っていたのになぁと考えるようになりました。

「そんなの俺も考えてた」みたいな事を言っていると、負け犬の遠吠えみたいでとてもむなしい気持ちになります。作らない人間と作る人間の差はとても大きいとわかっていたからです。

そんな時に『田口元の「ひとりで作るネットサービス」探訪』を見て、自分もとにかく作ってみようと決めました。

http://bizmakoto.jp/bizid/hitori_index.html

まずは必要なスキルを身につけなければならないと考えました。

作れるようになるまでにしたこと

当時僕はWebデザイナーだったので、デザイン周りはとりあえずできました。FlashでActionScriptも理解していたので、プログラミングの基本的な知識はありましたがサーバサイドのことはさっぱりでした。

そこで数ヶ月の間、強制的にPC環境をLinuxにしてみたり、Emacsを覚えたり、自宅サーバを立てて、サーバ管理の初歩を学びました。

またサーバサイドプログラミングにはRuby on Railsを選択しました。当時バージョンは1.2くらい(現在は3.0.3)だったと思います。 Railsを選んだ理由は、とにかく短期間にシステムが構築できるということ、フレームワークの設計がとても美しくてWebシステムのいろはを全く理解していなかった自分はRailsからノウハウを習得できそうだと思ったこと、そして何より楽しかったことが決め手です。

これからサーバサイドプログラミングを学ぼうという方は、Railsをオススメしておきます。 Railsは書籍も充実しているし、日本語の技術情報が豊富なので、自分で調べる力があればきっと作れるようになるはずです。

そういう環境があるのは、RubyやRailsを愛している人たちのコミットの積み重ねで成り立っているので どんな些細なことでもいいから、ブログにわかったことを書いてみたり、勉強会に参加してコミュニティを盛り上げていく人が 一人でも増えればうれしい。

僕自身ビギナーの頃にネット上の情報にとてもお世話になったので、ビギナーの人が参照できる情報がひとつでも増えるようにとブログに記事を書き続けています。

作れるようになってから

スキルを身につけただけではWebサービスは作れませんでした。

作りたいと思うアイデアを、とにかくメモしてメモして、空き時間に振り返ったり、サービス設計したり いろんなサービスを使ってみたり、新しいサービスはすぐ研究したり。 そういうことを続けていたら、自分のネタ帳はサービスにならなそうなものから、一人では作れなそうなものまで、たくさんストックされるようになりました。

アイデアはある、スキルもある、けれども作る時間がない・・・そんな考えを打ち消すために @komagata の書いた記事を何度も読んで、「とにかく作る!」と言い聞かせました。

個人でWebサービスを作る時に一番大変なこと http://labs.unoh.net/2007/03/komagata_1.html

目標に掲げたのが、「とにかくオープンすること。」 なんて低い目標だと驚かれるかもしれませんが、仕事で作るのとは違って個人でWebサービスを作る上で一番大変だったのは“やる気を継続させること”でした。

この時期は、ネット上で見つけたアワードに出すという目標を掲げることで、短い期間で一気に作る。という事をしていました。

ビジネスを考える

自分でWebサービスが作れるようになると、それだけでは物足りなくなってきました。

もっとたくさん人に使ってもらいたい、という気持ちが芽生えはじめてきて、

たくさんの人を満足させつづけるサービスにするために、ビジネスが乗っかるポテンシャルがあるようなネタを考えるようになりました。

このサービスがこうなったらこんなビジネス展開ができるよね、みたいな妄想のような感じです。

ビジネスになりそうもないものを作りながらも、いつか作りたいビジネスアイデアが溜まっていって

それを実現できる場を探していました。

起業支援プロジェクトに募集する

そんな時に知ったのがサイバーエージェント・ベンチャーズの主催する「Startups2010」でした。

http://www.cyberagentventures.com/startups2010/

自分でビジネスしてみたいと思いながら行動に移さないのは、

Webサービスを作ってみたいと思いながら何もしなかった当時を思い起こさせました。

そして、一番自信のあるビジネスプランを投稿しました。

FoodFotoというサービスを作ります

100組ほどの投稿があったなかで、最終的に選ばれた5組に入ることができました。

インターネットビジネス支援プロジェクト「Startups2010」支援5チームを決定 http://www.cyberagentventures.com/news51.html

[jp]サイバーエージェントがStartups2010の支援チームを発表、結果は5チーム

http://jp.techcrunch.com/archives/jp20101201cyberagent-pick-out-5-teams-for-startups2010/

サイバーエージェント・ベンチャーズ、「Startups2010」の支援企業5チームを決定 – CNET Japan

http://japan.cnet.com/news/business/story/0,3800104746,20423586,00.htm

個人で作っていたラペコ(http://rapeco.jp)というサービスを

スマートフォン、海外向けにチューニングした「FoodFoto」という事業で起業します。

やっとスタートラインに立ったという感じですが、とりあえず報告です。

まだまだ経営者として至らない点がたくさんありますが、今後とも宜しくお願いします。

一緒にFoodFotoを創りあげてくるパートナーを募集してます!

今回のFoodFotoを手伝っていただける人を絶賛募集しています!

  • ネイティブな英語ができる人
  • RailsやiPhone開発に明るいエンジニア
  • PC、iPhoneのUIデザイナー

我こそは!という方、お気軽に @func09 または、mitsuru.haga@gmail.com までご連絡ください!

謝辞

今回支援に至るまでのモック作成に2人の尊敬する人たちにご協力いただきました。

@kurasari はiPhoneクライアントの作成で協力していただきました。ありがとうございます!

株式会社4696(http://www.4696.co.jp/)の@9d さんにはUIデザインを作成していただきました!ありがとうございます!

本当にありがとうございました!

サイバーエージェント・ベンチャーズ様、事業支援ならびに様々なアドバイスありがとうございます。

今後FoodFotoの事業を成功させるために全力を尽くす所存ですので、よろしくお願い致します。

追記

Railsを今から始めたい人は以前書いたこちらの記事をどうぞ

Rails3でどう書けばいいかわからない時、参考になる7つのURL
http://kray.jp/blog/url_reference_for_rails3/

Posted in Webサービス, 日記 at 12月 10th, 2010. Trackback URI: trackback

No Responses to “自分でWebサービスを作ってたら起業することになりました”

Leave a Reply