東国大で上級生が下級生に暴行

 東国大警察行政学科の学生らが、「綱紀を正す」と称し、後輩たちを殴打したり、しごいたりしていたことが明らかになり、大学側が調査に乗り出した。

 同大が9日に発表したところによると、警察行政学科の3年生14人は、今月6日午後6時から8時にかけ、柔道の昇段審査を申し込みながら参加しなかったという理由で、1・2年生約80人を体育館に集め、長時間にわたって床に頭をつけさせたり、四つん這いの姿勢を取らせるなどのしごきを行ったという。

 3年生のS氏は、2年生の男子学生14人の内ももを角材で殴打した。昇段審査に参加しなかった4人に対しては30回、そのほかの10人に対しては10回ずつ殴打したという。一方、女子学生19人を含む残りの学生たちに対しては、しごきを行ったとのことだ。殴打された学生たちは、あざや打撲など全治2-3週間のけがを負った。

 被害に遭った学生たちが大学側に届け出たところ、大学側は事なかれ主義に徹したという。学科の助手L氏は事件当日の夜、被害を訴えた学生らに対し、「酒を飲んで忘れよう」と言い、また8日にはB教授が被害者の親たちに対し、「大学サイドで措置を講じる。もし、措置に対し異議や不満があれば、そのとき改めて抗議してほしい」と告げた、と大学関係者は話した。

 社会科学部の鄭昌根(チョン・チャングン)学部長は、「加害者らに対しては、懲戒委員会を開き、有期または無期の停学や退学を含む厳しい措置を講じる。今後このようなことが起こった場合は、関係した学生を退学させるという方針を定め、学生たちに通知する」と語った。

アン・ジュンホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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