米国は「激高」 日本は「心配」 中国は「沈黙」…北ウラン挑発への反応
  北朝鮮のウラン濃縮施設公開に対し、米国と日本は深く懸念している。中国政府は慎重だった。

  米議会は沸き立った。来年から始まる米次期議会の下院外交委員長が有力視されるイレナ・ロスレーティネン下院議員(共和党)は21日(現地時間)、声明を出し、北朝鮮をテロ支援国に再指定すべきだと主張した。

  ロスレーティネン議員は「北朝鮮は全世界を相手に時間を稼ぎながら、密かに核兵器開発計画を進行させてきた。北朝鮮体制に近寄ろうとする米政府の政策は明確に失敗した」と述べた。ジョン・ケリー上院外交委員長(民主党)も声明で「国連は北朝鮮核プログラムに対する現行の制裁が効果的に履行されているかどうかも再点検する必要がある」と明らかにした。

  ボリビアを訪問中のロバート・ゲーツ国防長官は「北朝鮮は核兵器プログラムを長期にわたり進めてきた」とし「こうした濃縮施設が存在すると仮定すれば、明らかに核兵器を開発できる潜在力を北朝鮮に抱かせるものだ」と述べた。続いて「北朝鮮は国連安全保障理事会の決議を何度も無視してきたし、武器の輸出をずっと試みている」とし「そのために北朝鮮が濃縮施設を構築したというのは明らかに懸念事項」と指摘した。

  菅直人日本首相は22日、「北朝鮮の核兵器開発は絶対に認めない」とし「こうした立場で米国および他国と協力して対応していきたい」と述べた。

  前原誠司外相も「(北朝鮮が高濃縮ウランを作れる遠心分離機を公開したのが)事実なら、非常に懸念される事態」と明らかにした。

  前原外相はこの日午後、訪日したボズワース北朝鮮担当特別代表と会った。ボズワース代表は「国連決議の内容と精神に違反するおそれがある」とし「日米韓3カ国の連係を強化し、綿密に情報を交換しなければならない」と強調した。

  中国政府は公式立場を出していない。中国メディアは報道を自制した。中国の立場は、中国外務省の当局者がソウルと東京を経て北京に来るボズワース代表と接触する過程で出てくると予想される。

  北京消息筋は「北朝鮮がウラン濃縮を通して核兵器を製造すれば、これは二度の核実験に対する国連安全保障理事会決議を違反するものであるため、中国も黙認することはできないはずだ」と分析した。


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