社会
中電作業再開ならず
(山口県)
上関原発建設を進める中国電力は10日、海の埋め立て工事再開を目指して2週間ぶりに3隻の作業台船を建設予定地沖に動かしたが祝島の人たちの抗議を受け、工事を再開することはできなかった。台船はそれぞれ違う海域に合わせて3隻現れたがいずれも祝島の漁船による抗議を受け、上関原発建設予定地に近づけなかった。停泊した場所が一般航行海域であるため、海上保安部の船が台船に近づき祝島の漁船に対して台船から離れるよう何度も呼びかけ、緊迫した状況が続いた。埋め立て工事の再開に向けての動きはことし9月以降、4度目となるが中国電力はこの日も埋め立て工事を再開することはできなかった。3隻の台船のうち、2隻は現場海域を離れたが、1隻は建設予定地からおよそ3キロの海域に停泊していて、11日も交渉を続けるとしている。[ 12/10 19:34 山口放送]