宇宙ヨットのイカロス、金星通過 順調に飛行宇宙航空研究開発機構は10日、金星探査機「あかつき」とともに打ち上げた宇宙ヨット技術の実証機「イカロス」が8日午後4時39分、金星から約8万800キロの位置を予定通り通過したと発表した。機体に問題はなく飛行を続けているという。 イカロスは直径1・6メートル、高さ0・8メートルの円筒形の機体に、14メートル四方の薄い膜の帆を備え、太陽光のかすかな圧力で進む。5月に打ち上げられ、6月に帆を展開。燃料を使わずに加速したり軌道を変えたりする実験に、世界で初めて成功している。 宇宙ヨット技術は、木星探査など遠方に到達する探査機への応用を期待されている。 【共同通信】
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