あかつき、6年後の再挑戦に難題 「エンジン原因」強まる軌道投入に失敗した金星探査機「あかつき」について、宇宙航空研究開発機構は10日午前、当時のデータを解析した結果、エンジンを逆噴射している間に、燃料タンクの圧力が下がる異常があったことが分かったと発表した。 燃料のヒドラジンの供給が不足し、エンジンが異常燃焼した可能性がある。そのほかの通信系や電源系、データ処理系などのシステムでは異常は見つかっておらず、エンジン周辺の燃料供給系などに失敗原因がある可能性が強まった。 このエンジンは、6年後に再挑戦するとしていた金星の周回軌道投入に不可欠で、異常が解決できるかどうか、難題が突きつけられた形。運用継続の可否が問われることにもなりそうだ。 【共同通信】
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