[PR]
ニュース:エンタメ RSS feed
「都の姿勢に納得いかない」 角川書店が東京国際アニメフェアに抗議の出展中止
このニュースのトピックス:映画
角川書店の井上伸一郎社長が8日、自身のツイッターで、来年3月開催予定の東京国際アニメフェアへの出展をとりやめると書き込んだ。同社のIR広報室は「これまで参加してきたイベントの一つに、来年は出展しないことを明かしただけ」とするが、東京都が過激な性描写を含む漫画、アニメの販売を規制する都青少年健全育成条例の改正案を都議会で審議していることに、抗議の姿勢を示したものとされる。
同条例改正案には、漫画家や出版業界から「表現全体の自由が脅かされる」などと反対の声があがっており、井上社長も「マンガ家やアニメ関係者に対しての、都の姿勢に納得がいかないところがありまして」とつぶやいている。
これに対し9日朝までに、読者や作家らから支持する声も寄せられているようで、井上社長は「多くの方から応援のお言葉をいただきました。有り難うございます。お一人ずつお返事出来ず申し訳ありません。蟷螂(とうろう=カマキリ)の斧かもしれませんが、今後も頑張ります」とつづっている。
同社は「新世紀エヴァンゲリオン」や「らき☆すた」など多くのコミックも手掛けている。
平成14年から毎年開催されている東京国際アニメフェアは、都とアニメ制作会社などでつくる実行委員会(委員長・石原慎太郎知事)が主催で、同社も実行委員に加わっていた。今年(3月25日〜28日)は国内外の244社が出展、過去最高の13万人が来場していた。来年も4日間の会期で14万人の来場が見こまれていた。