タクシー窃盗容疑で元運転手逮捕　名古屋・名東署

　客を装ってタクシーを呼び出し、運転手が客を迎えに離れたすきに車ごと奪い、売上金などを盗んだとして名古屋・名東署は、窃盗の疑いで名古屋市名東区、無職花岡大輔容疑者（２７）を逮捕し、９日送検した。

　逮捕容疑では、１０月２９日午後６時ごろ、同市名東区で停車中のタクシーを奪い、売上金１１万円などを盗んだとされる。同署によると、架空の名前で自宅近くの集合住宅にタクシーを呼び出し、運転手（６９）が客を呼びに行くため無施錠でタクシーを離れたすきに犯行に及んだ。

　今年６月以降、同様の被害が名東区などで９件発生。奪われたタクシーはいずれも現場から半径５００メートル以内に放置されていた。

　今月７日夜、不審な注文を受けたタクシー会社からの通報で張り込み中の捜査員が、無人のタクシーに近づく花岡容疑者を発見。職務質問に「これまでに８件ぐらい盗んだ」と認めたという。

　花岡容疑者は昨年９月までタクシー運転手として勤務しており、その経験を悪用したとみられる。「お金が欲しかった。盗んだ金はパチンコ代などに使った」と話している。

（中日新聞）