県は8日、22日間無断欠勤した農林水産部の主任の男性職員(36)を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。職務専念義務違反に当たると判断した。県職員は、銀行や消費者金融などから300~400万円を借金し「返済日が近づいて精神的に追いつめられていた」と話したという。
県人事課によると、県職員は一人暮らしで10月18日未明に乗用車で自宅を出たあと、西日本各地を車中泊しながら転々とした。担当課が携帯電話にかけても応答しなかったという。11月17日に実家に帰り、翌18日に県庁に電話があった。
男性は車のローンや生活費、パチンコで借金ができ、月々7~10万円を返済。「返済しても総額は減らず、返済日が近づくと追いつめられた気持ちになった」と話しているという。同課は「公務員としてあるまじき行為。県職員の自覚を喚起したい」と謝罪している。【井上元宏】
毎日新聞 2010年12月9日 地方版