30日午前7時35分ごろ、東京都港区の東京慈恵会医大付属病院から「心肺停止で運ばれてきた男性に不審な傷がある」と110番があった。男性は住所不詳の松江護さん(27)で、約6時間後に死亡した。全身に多数の打撲痕があるほか、先が鋭い刃物で刺されており、警視庁捜査1課は殺人事件として愛宕署に捜査本部を設置した。
捜査本部によると、検視の結果、死因は不明で、12月1日にも司法解剖して詳しい死因を調べる。
松江さんは30日午前6時半ごろ、港区東新橋1の区立イタリア公園から知人男性に「気分が悪い」と携帯電話で連絡。男性が約30分後に別の男性と公園に着くと、松江さんは地面に足を伸ばして座り、意識もはっきりしていなかったため、病院に乗用車で運んだ。【山本太一、小泉大士】
毎日新聞 2010年11月30日 21時19分