菅総理大臣と民主党の岡田幹事長が会談し、小沢元代表の国会招致について、岡田氏は、国会で議決することも視野に入れて、党内調整を図りたいという考えを伝えました。
会談では、野党側が求めている小沢元代表の国会招致への対応などをめぐって意見が交わされました。この中で岡田氏は、小沢氏がみずからの判断で政治倫理審査会に出席することが望ましいとしながらも、小沢氏が申し出ない場合は、国会で議決することによって実現を目指したいとして、こうした方向で党内調整を図りたいという考えを伝え、菅総理大臣も了承しました。また、菅総理大臣は岡田氏に対し、民主党が持たない党の綱領の作成を検討するよう指示しました。会談のあと菅総理大臣は記者団に対し、「私からは、党の綱領を作ったらどうかという議論が、あちこちから出ているので、どう扱っていくのか、話をした。小沢氏の国会招致については、岡田幹事長のほうで議論をやってもらっている」と述べました。一方、小沢氏に近い森ゆうこ参議院議員や谷亮子参議院議員らが民主党本部で岡田氏に会い、今は、小沢氏の国会招致よりも、来年度の予算編成に向けて党内の結束を優先すべきだと申し入れました。これに対し、岡田氏は、この問題が来年の通常国会の運営や統一地方選挙にとって障害の一つとなっているとして、実現に向けて、引き続き、党内の理解を求めていきたいという考えを示しました。