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【プロ野球】

佑ちゃん札幌ドーム入団会見 新庄の4倍8000人来た!!

2010年12月10日 紙面から

 佑ちゃんフィーバーが北の大地を席巻した。ドラフト1位で日本ハム入りした斎藤佑樹投手(22)=早大、176センチ、76キロ、右投げ右打ち=が9日、空路札幌入り。契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で正式契約し、札幌ドームで単独入団会見に臨んだ。2003年12月の新庄以来2度目となる札幌ドーム単独入団会見。無料開放となったスタンドには新庄のときの4倍にあたる8000人のファンが集結。背番号「18」も披露したニューヒーローの上陸を祝福した。

 やっぱりこの男は持っていた。ついに北海道に上陸した斎藤。そのスター性は規格外だった。白雪が舞う札幌は氷点下の寒さ。それでも、この男を見るためだけに、平日の昼に8000人が足を運んだ。札幌ドームでの単独入団会見としては、新庄剛志氏がメッツから凱旋(がいせん)した際(03年12月3日)の2000人を大きく上回る驚異的な集客力だった。報道陣の注目度も段違い。札幌ドームのグラウンドには特設スタジオを取り囲むように30台を超すテレビカメラが集結した。

 そんな中、藤井球団社長、梨田監督に連れられるように学生服姿の斎藤が登場すると、ドームに地鳴りのような歓声が響く。「北海道民のファンのみなさまこんにちは。東京都の早稲田大学から来ました。…投手です」。はにかむような不思議なあいさつにも、道産子のファンは沸き返った。

 ミニトークショーでも緩急自在だった。「ダルビッシュ有投手のようになりたい」と優等生発言をしたかと思えば、対戦したい打者は「なるべく打率の低い選手」とニヤリ。4球団が競合する中、くじを引き当てた藤井社長の印象を問われると「持ってるな、と思います」と得意のフレーズで大爆笑を誘った。トークの自己採点は「50点」と厳しめだったが、ハムファンの心はガッチリとつかんだ。

 さらにサプライズ演出も待っていた。記者会見終了後、一度ベンチ裏に下がると、真新しい背番号18のユニホームで再登場。早くも札幌ドームのマウンドに立った。スーツ姿の梨田監督を相手にノーワインドアップから“プロ第1球”。特別扱いともいえる前代未聞の始球式も、斎藤なら違和感はなかった。

 もちろん、夏の甲子園優勝投手、6大学通算31勝の実力にも疑いはない。「ローテを目指してほしい」という梨田監督の意向で春季キャンプ1軍スタートも内定した。「18番をもらったからには他球団の18番に負けない、球界を代表するような投手になりたい。まずは開幕1軍を目指したい」と斎藤。人気、実力を兼ね備えたスーパースターへ、その第一歩を踏み出した。(金額は推定)

(臼杵秀之)

 

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