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大きな手でV5をアピールするセーム・シュルト=東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京
大きな手でV5をアピールするセーム・シュルト=東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京
「K‐1ワールドGP」(11日、有明コロシアム)
前人未到、5度目の優勝を目指す絶対王者セーム・シュルト(37)=オランダ=が9日、都内で会見。「チャンピオンベルトは必ずオランダに持って帰る」とV5を宣言するとともに、昨年樹立したトーナメント3試合の合計試合時間5分53秒というK‐1最短記録の更新にも色気を見せた。
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もはや悟りの境地に到達したのか。オランダの巨神兵は「ライバルはミー自身です。誰が決勝に上がってきても関係ありません」と微笑んだ。
それも道理だ。昨年は準々決勝でジェロム・レ・バンナを1分27秒、準決勝でレミー・ボンヤスキーを2分38秒、決勝でバダ・ハリを1分48秒で秒殺KO。今年4月3日にはエロール・ジマーマンに3‐0の判定勝ちでK‐1スーパーヘビー級王座を防衛した。
10月2日の開幕戦こそヘスディ・カラケスに延長判定2‐1で辛勝したものの「5度目の王座に、モチベーションはすごく高い。今年のトーナメントはとても意味がある」と、積み上げた自信はみじんも揺るがない。
準々決勝で戦う京太郎については「パンチも蹴りもいいものを持っている。ワンマッチのつもりで戦う」と高評価。「よく動き回るので、コーナーに追いつめて戦う」と、すでに対策は出来上がっている。
10月27日で37歳になったが「衰えはまったく感じない」と断言した。5度目の優勝も、永久政権への通過点に過ぎない。
(2010年12月10日)